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ビジネスインサイダー 寄稿記事 掲載「判別AIも出てきた米国・フェイクニュース研究最前線ーーただ”フェイク”と呼ぶ時代は終わる」

2019/01/21 メディア掲載実績, ビジネスインサイダー 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

判別AIも出てきた米国・フェイクニュース研究最前線 —— ただ「フェイク」と呼ぶ時代は終わる

Shutterstock

パロアルトインサイトCEO・AIビジネスデザイナーの石角友愛です。今回紹介するのは、「アメリカのトップIT企業がどのようにフェイクニュース規制に取り組んでいるか」です。

2018年の沖縄県知事選挙で、フェイクニュースを見た学生がアンケート回答者全体の1割ほどいたというニュースが日本でも先日流れ、今年はより一層、日本でも「フェイクニュースとはなんなのか?どう私たちは向き合えばよいのか?」が問われる年になるのではないでしょうか。

フェイクニュースに関して話すときに一番難しいのが、何をもって「フェイク」とみなすのかの定義づけです。First Draft Newsという非営利プロジェクトの代表のクレア・ワードル博士によると、自分にとって都合の悪い情報を全て「フェイクニュース」と一括りにしてしまっている使用例も背景にあり、「フェイクニュース」という言葉は使わずに、以下の3つに分類されるべきだと言います。

1. Mis-information(ミスインフォメーション。悪い意図がなく拡散する偽りの情報)
2. Dis-Information (ディスインフォメーション。悪い意図があり意図的に拡散される偽りの情報)
3. Mal-Information(マルインフォメーション。悪い意図があり意図的に拡散される真の情報)

例えば、フェイクニュースの拡散で批判の対象になっているFacebookでは「フェイクニュース」ではなく「フォルスニュース(False News、偽りのニュース)」という言葉を使い、あらゆるシグナルからフォルスニュースと判断されるニュースを拡散するサイトの広告を止めています。その検知にかなりの人的資源と機械学習の労力を投じているとのことです(担当チームを2倍に拡大したとのこと)。

Facebookでは以下のようなマトリックスを作り、それぞれの線引きが難しいものの、赤い箇所(False News)の摘出にまずは全力を注ぐ、と言っています。

月間アクティブユーザー数が20億人を超えるため、全ての情報1つずつをカテゴライズするのは不可能です。そのため機械学習アルゴリズムを開発し、パターン検知をしています。そして、何をもって偽りと判断するかの基準には、第三者専門機関のチェック、ユーザーからのフィードバックなども使い、複合的な判断をしています。それでもなお、次から次に出てくる「偽り」の検知にはなかなか追いつかない、いたちごっこのような状態になってしまうことも考えられます。

そこでFacebookとは違うアプローチを採っているのがウーバーです。ウーバーの最先端技術研究チームの研究員の一人であるマイク・タミアー博士はバークレー大学でデータサイエンスを教えている講師でもありますが、マイク氏は面白い視点でフェイクニュースを定義付けています。

マイク氏によると、「何が偽りかどうか」より、「感情を無駄に引き起こす言葉が入っているかどうか」で、ジャーナリズムとセンセーショナリズム(扇動主義)の線引きをした、ということです。心理学の研究で、「感情的になればなるほど、人は認知力が反比例して下がってしまう」というものがあり、そこから、無駄に読者の感情を駆り立てる記事は、ジャーナリズムではなくセンセーショナリズムだと定義づけをした、とあるセミナーでマイク氏が語っていました。

研究の一環としてマイク氏が率いるウーバーチームが開発したFakerFact.Orgというツールでは、自分がチェックしたいニュースのURLを貼り付けると数秒で「Walt」という名前のAIモデルが、ニュース記事を以下の分類に分けてくれます。

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パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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