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日経クロストレンド 連載第5回「iPhone生んだ伝説のデザイナー退職 計り知れないアップルの痛手」寄稿記事 掲載

2019/07/17 メディア掲載実績, 日経クロストレンド 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

日経クロストレンド 連載第5回「iPhone生んだ伝説のデザイナー退職 計り知れないアップルの痛手」寄稿記事 掲載

 

スティーブ・ジョブズがアップル本社の社員食堂で社員と一緒にランチを食べていたことはよく知られている。私も2011年にアップル本社に入社して以来、3回スティーブをカフェマック(それが社食の名前だった)で目撃したことがある。食べているのはいつもペパロニピザで、決まって同じ人物と食べていた。6月に退職が発表されたジョニー・アイブだ。他の社員に紛れて食べていてもオーラにあふれ、誰も二人の会話を妨げたりすることがないように一定の距離を保っていた。

1回目と2回目に目撃した時は、スティーブは目を輝かせて、細い腕を使いながら身ぶり手ぶりを交えながら一生懸命、次のアイデアを説明しているようだった。ジョニーは向かいに座って真剣な顔で聞いたり、アイデアを投げ返したりしていた。

3回目に彼らを目撃した時は違った。いつもは陽気に話しているのに、その時は全く会話がなかった。まるで彼らのテーブルだけ時が止まったように、二人で向かい合って無言で座っていた。ジョニーは少しうつむいていて、スティーブはピザを半分残していた。ケンカでもしたのかな、意見の相違でもあったのかな、と思っていたら、その数カ月後にスティーブが他界した。あの時はもう長くないことを知っていたのだろう。

 

アイブ氏という最大の“資産”を失ったアップル

スティーブが他界してすぐ、社内で追悼式が行われた。全社を挙げての追悼式で、ジョニーが話をした。私が知る限りでジョニーが大勢の前で話したのは、その追悼式が最初で最後だ。人前で話すことを嫌うジョニーが、あの場で追悼の言葉を述べたのは、それだけスティーブを尊敬し、好きだったからだろう。彼のスピーチは「YouTube」などでも公開されているので、ここで内容を記すことはしないが、本当に素晴らしかった。英国紳士らしいユーモアにあふれていて、一瞬悲しみを忘れさせてくれるような内容だった。

大勢の前ではあまりスピーチをしないというアイブ氏が、ジョブス氏の社内追悼式に参加。ユーモアを交え、社員に語りかけたという(写真/Shutterstock)
大勢の前ではあまりスピーチをしないというアイブ氏が、ジョブス氏の社内追悼式に参加。ユーモアを交え、社員に語りかけたという(写真/Shutterstock)

会社にとって最も重要な資産が人材であるなら、アップルは最大の資産を失ったことになる。米フォーチュン誌によるとジョニーの2011年の推定ボーナスは3000万ドル(約32億円)で、2500万ドル(約27億円)のアップル株をボーナスとして受け取っている。そのときからアップルの株価は4倍に膨らんでいる。他の経営陣と比較してもジョニーが最も高所得だ。現CEOのティム・クックよりも稼いでいる。なぜそのような価値が彼にあるのかというと、彼がアップルのデザインの頂点にいるからだ。そしてアップルを他のIT企業と差別化する要因はそのデザインセンスにある。

今回の退職の話を聞いたとき、あのカフェマックの光景を思い出してしまった。スティーブが半分残したピザと、うつむいたジョニー。不思議とスティーブはジョニーを見ながらほほ笑んでいた。思い返してみると、まるで「後は頼んだぞ」とバトンを渡しているようだった。ジョニーが退職する今、そのバトンを引き継ぐことができるものがアップルにいるのだろうか。

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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