未来志向なアイデアはどこから生まれるか?

こんにちは。パロアルトインサイトCEOの石角友愛です。

私たちがクライアント企業の皆さんと話をしていて感じることは、意外にも日本を代表する大企業の多くはAI技術の浸透に対して危機感や興味を抱いてはいるものの、具体的にどんな事業を展開すればよいかをまだ決めていない、すなわちリサーチフェーズの企業が多いということです。勿論、事業案が具体的になっており、その中でピンポイントな依頼を頂くことも少なくないですが、それと同じ位、『どの方向に進めば良いか』という依頼も多いです。

そんな場合具体的なAI、データ事業案策定をするのは勿論ですがそれだけではなく、長期的にみて会社が機械学習の技術やデータの活用が出来るように、『AI力』を社内で育てることも大事であるという話をします。具体的には、色々あるのですが社内でデータサイエンティストを育成したり、業務フローの改革や評価基準の見直しも勿論含まれますし、データミーティングの導入なども入ります。

もう一つ、オススメしたいのが、(特にR&Dセンターの方)Think Week またはThink Dayの導入です

 

 https://www.slideshare.net/Madojemu/think-week-2016-at-the-bridge-networkより

https://www.slideshare.net/Madojemu/think-week-2016-at-the-bridge-networkより

これはビルゲイツ氏が10年ほど前にCNNのインタビューで語ったことで有名になったコンセプトなのですが、1週間、Off the gridで、読むこと、考えることと書くことだけをすることです。日々追われているタスクから離れて、近未来のインターネットはどうなるか、を考え、それに関する論文や著書を100本以上読み、コメントを書き、アイデアをまとめることだけに集中するのです。

例えば、先日紹介したMicrosoft社が実験した海底のデータセンターですがそれもThink Weekで社員から共有されたある論文をR&Dセンターの社員が読んでいて、見つけたアイデアだということです。(きっかけになった白書は、データセンターエンジニアだったSean James氏という社員が、自身の3年間の海軍での潜水艦の経験をもとに、海水が入り込まずに水中に複雑な電子機器や機械を置くことが可能であることから思いついたアイデアだったそうです)

Think Weekとは

  • 『会社が変身、変革できるアイデア』に関する論文や白書を社員が共有する
  • 共有された論文等を経営陣や担当者が読みこみ、考え、コメント等をする

ということで、英語ができる社員であればアクセスできる情報量も莫大に増えますのでまずはそのあたりで小さく試してみるのが良いのではないかと思います。1週間は無理ですのでまずは1日、担当部署がアイデアソンのような感じで始めるのも有りですね。(アイデアソンなだけではなく、面白い論文や本のリストを共有できるところにも価値があります)