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「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた」 – 書籍紹介
2022/01/24 ブログ 
by kohei 

パロアルトインサイトCEO石角友愛が読み、お勧めする「AI」や「DX」にフォーカスを当てた書籍を紹介してまいります。
紹介した本を通してAI/DX時代の知識・キャリア・思考法を伝えてまいりますので、DX/AI時代を生き抜く戦略を一緒に磨いていきましょう。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

編集・出版:ほぼ日刊イトイ新聞

 今回紹介する書籍は、糸井重里さんでおなじみの「株式会社ほぼ日」から販売された「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」です。この本は、任天堂の元社長であった岩田聡さんの言葉をまとめた本になります。ほとんどの方がご存知だとは思いますが、天才プログラマーとして数多くの名作ゲームを生み出し、任天堂の社長として「NINTENDO DS」や「Wii」など、革新的なゲーム機をプロデュースされた方です。クリエイティブに対する思いや経営理念・価値観・ポリシー・哲学などが凝縮された本となっており、私も読んでいて心から感銘を受けました。英語版では「ASK IWATA」というタイトルで販売されており、私も英語版のこちらを読ませていただきました。

 

岩田さんの言葉に惹かれて

 私は普段、Amazonで本を購入したり、Kindle Unlimitedを利用したりしているのですが、やっぱり本屋さんに行くという体験をすごく大事にしています。そのため今回の「ASK IWATA」も、アメリカの本屋さんで見つけたのがきっかけでした。そこはAmazonが運営している「Amazon Books」という場所で、実際にAmazon上で4つ星以上の非常に評価が高かった本が並べられているので、基本ハズレがないのです。その中に「ASK IWATA」が置いてあり、購入して読んだという背景になります。

 この本の裏表紙には、岩田さんの名言が書いてあります。それは、

「名刺の上では私は社長です。頭の中では私はゲーム開発者です。しかし、心の中では私はゲーマーです。」

というものでした。

 これが実際に岩田さんが残した言葉だということで、本当に格好いいなと思い、みなさんへご紹介します。

 

多くの人に刺さる言葉の数々

 本書のなかに糸井さん回顧録セクションがあるのですが、「こう岩田さんは考えていた」という箇所があり、そこがとても良い考えだなと共鳴するところがあったので、今回はこちらを中心にご紹介したいと思います。

 「コンピューターに出来ることは、全てコンピューターにやらせるべきだ。なぜなら人は、人にしかできないことしかやりたがらないからだ。」こういう風に岩田さんは考えられていたと書いてあり、素晴らしいビジョンだと思いました。このように「人が何に動かされているのか」というところを深く本質で理解されていたからこそ、あそこまで面白いゲームを沢山生み出すことができたのではないでしょうか。

 また、この本には非常に面白い話がいくつもあります。例えば「面談で一番大事なこと」という箇所を取り上げると、これは採用現場でも参考になるかなと思うのですが、社内で初めての人と話すときは「どうして任天堂に入ろうと思ったの?」という質問から始めるというものです。理由は「必ず答えられることだから」。どんな理由であろうと必ず何かがあるはずで、自分のことだから自分で答えられるはずなのです。ありのままの事実を語ることができて、しかもその人の本当の姿を垣間見ることができるため、やはりその人のありのままを知ろうとする姿勢というのは、採用現場でも役に立つポイントです。

 そして私がもう1つ面白かったのが、Wiiを開発する時の話です。Wiiではリモコンを使ってみんなで運動をするため、「リモートコントローラー」という英語の名前を付けることに非常にこだわっていたそうです。またWiiという名前にもこだわっていて、今までゲームをやろうと思わなかったような人達にも、リモコンを持ちながらテレビで面白いスポーツを家族みんなでやるという、全く新しい市場を創り出したいと思っていたそうです。そういった市場の相場観などを理解しながら、プロダクトの開発で何が大事なのかというところにこだわりを持っていたことが感じられました。

 

理想的な組織の形を示してくれる

 特に私が印象的だったのが、社長だからといって「自分はこれはやらない」とか「これはやる」という風に決めないということです。英語で読んだのですが、「自分がやることが1番メイクセンスする場合はやるし、例えば社長として講演をやる時の資料も、自分が準備をして練習することが一番メイクセンスするから自分でやる」と話しています。つまり、自分が社長だからということではなく、メイクセンスするかしないかによってやるかやらないかを決めるというのは、とても真っ当な意見だと思います。

 また、どういう時にプロジェクトが上手くいくかというと、最初の計画では決まっていなかったことに対して「これは僕がやっておきましょうか」というように誰かが処理してくれる、そういった人が沢山現れるプロジェクトは大体上手くいくと本で書かれていた点はとても興味深いです。

 つまり、「こうなりたい」というイメージをチームの全員が共有した上で、現実的な問題が起こった時、あるいは起こりそうな時に、誰かが発見して自然と解決していく、それが理想の形なのかもしれないということです。まさしく商品開発・技術開発など何か新規事業を立ち上げる場で活躍されている方にも役に立つメッセージなのではないでしょうか。

 改めて「株式会社ほぼ日」から販売された「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」でした。ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思います。

 

アマゾンで「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」をチェックするにはこちらのリンクから

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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