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「ギフテッド」学校で必要な支援は? – 日本教育新聞 掲載

2022/03/01 メディア掲載実績 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

才能児、学校で必要な支援は オンライン鼎談- 日本教育新聞 掲載

 

「ギフテッド」などと呼ばれ、特定の分野に特異な才能のある児童• 生徒への支援について文科省の有識者会議が議論を続けている。 学校現場では、どのような考え方や支援が必要になるのか。 「才能児」に関わっている民間企業の代表や研究者が8日、日本教育新聞社などの呼び掛けにより、オンラインで鼎談を行った。(文中敬称略)

── 文科省の有識者会議は、「何らかの特定の基準によって才能を定義しない」とする方針を示しています。 才能児の定義について、どのように考えますか。

福本:有識者会!義でも議論が非常に紛糾している部分ですが、IQだけで子どもたちの能力を測るのは避けるべきという惹見は常にあります。

石角さんもおっしゃっていた通り、IQは一つの目安になります。 ただ、高い方が優れているということではなく、どのような困難さと特異さがIQによって解釈できるのかをひも付けないと、数字が独り歩きしてい<現状は変えられません。
また、国の方針として明確な塞準を固定化しないことが大事だと思います。 言語化は大切ですが、当てはまらないものが出てきた際、排除してしまったり偏った評価呈準で決めたりすることが起きます。 あいまいな部分を残しつつ、多軸で 評価するというグランドデザインをまとめられればよいのではないでしょうか。

坂口:研究者の立場でお話しすると、学術的な観点では定霰は行わないといけません。 そうしないと研究ができないからです。ー方で、教育的な場面では定芸してしまうと弊害を生む恐れがあります。
私の授業を闇いていたある学生が「僕は調べてみたらIQが132だったから、ギフテッドではないと思うのですが」と感想を石いていました。 数字で区切るのではなく、IQが80だったとしても何か飛び抜けた能力があればギフテッドだと思います。

一律に捉えず個に寄り添って

── 学校教貝の立場で考えると定義は必要でしょうか。

福本:学校現場はIQに振り回されている現状があると思います。 医師の診断や検査結果に対して教貝がどう解釈していいのか判断できず、客観的な数値が子どもたちの日常場面でどのように関係するのか結び付けられない。 こうしたもどかしさがあるのだと感じています。

私が関わってきた子どもたちは、知能検査の項目のうち処理速度が低い結果になることが多くあります。 最初の書き写しは速いのに、完壁主芸で何度も推敲してしまうためです。 標準化された呈準と日常的な困り事や得惹なこととの「通訳」を充実させてこそ、検査が子どもや保護者、教貝にとって惹味のあるものになるのではないかと考えます。

病院で記入する問診票のように、子どもたちが自分の困り事や得悪なことを書くといった日常的で簡易なアセスメント も学校現場には必要なのではないでしょうか。

坂口:専門家でもギフテッドと発達障害を見分けるのが難しい<らいなので、学校の先生方が定義に基づいて判断するのは不可能に近いと考えています。
学校の先生方は「こういう子どもたちもいるよね」「この子は学校に来たくないのね」と緩く捉えた上で、子どもたちに相談先や学ぶ場を提供してほしいと思います。

石角:米国では知能検査として「WISC (ウィスク)」をよく使うのですが、本来持つている処理能力よりも低い結果が出てしまうという話を身の回りでも間きます。 福本さんのお話を闇いて、テストの弊害だと改めて思いました。

教科横断で興味に沿った学び
高度な教育資源につなぐ仕組みを

── 才能児を含め、子どもたち一人一人に個別最適化した学びを実現するには何が求められますか。

福本:まずは特異な才能を持つている子どもが葉団に合わないという理由で排除しないこと、学校外で学ぼうとする子どもを学校が応援することが大事だと考えています。

授業では、算数の学習内容を組み合わせて探究学習のようなプログラムを作るなど、テーマ別で子どもたちが楽しいと思えることを教科横断で組み立てることができるのではないでしょうか。 コロナ禍で広がったオンラインツールを活用し ながら、教室を世界につなげることもできます。

坂口:日本で特別支援学級のような形で「ギフテッドクラス」をつくることは難しい上に、教育制度に合わないと考えます。
福本さんの取り組みを見ていて思ったのは、特定の分野に興味のある子どもが高度な学習や教育資源にアクセスできるよう、マッチングシステムを作った方が良いということ。 子どもたちと学びの出合いは必ずしも学校だけではありません。 伝統技能の継承者やアスリ ー トなど、子どもたちが「本物」に会えるような仕組みが必要だと感じています。

https://www.kyoiku-press.com/post-240937/

石角 友愛 AIテクノロジーカンパニー「パロアルトインサイト」CEO
いしずみ・ともえ お茶の水女子大学附属高校を中退し、米国に留学。 ハーバードビジネススクールでMBAを取得、Google本社勤務などを経て、平成29年に起業。 日本企業に対してAI戦略提案から実装まで一貫した支援を提供する。 女子高生向け教材「AIと私」を開発。 著書に「才能の見つけ方 天オの育て方」 (文藝春秋)など。 順天堂大学大学院客員教授。

福本 理恵 株式会社SPACE代表取締役
ふ<もと・りえ 東京大学先端科学技術研究センター交流研究貝などを経て、平成26年、「異オ発掘プロジェクトROCKET」のプロジェクトリーダーに就任。 令和2年、個別最適な学びを提供する「SPACE」を設立。 文科省「特定分野に特異な才能のある児皇生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」委貝。

坂口 菊恵 東京大学特任准教授
さかぐち・き<え 専門分野は内分泌行動学、進化心理学、教育工学。ヒトの性戦略の多様性や男女の性的利害関係について、進化心理学· 内分泌行動学の観点から研究を行う。 近年の研究に「性的マイノリティとギフテッドの共通神経里盤」など。

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。また、毎日新聞「石角友愛のシリコンバレー通信」、ITメディア「石角友愛とめぐる、米国リテール最前線」など大手メディアでの寄稿連載を多く持ち、最新のIT業界に関する情報を発信している。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧

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