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DX推進などを通してピボットに成功した企業3選
2022/03/11 ブログ 
by kawakamitakuro 

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。今回の「Level 5 by Palo Alto Insight」の概要を文章で読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

 

DX推進などを通してピボットに成功した企業3選

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

今回もリスナーの皆様から沢山のコメントを頂いております。本当にありがとうございます!

今回の放送では、就職活動を控える学生の方から頂いた「今、学生に戻って就職先を選ぶとしたら、どの会社に就職したいと思いますか?」という質問に出演者全員が回答しました。

 

<長谷川貴久>

意思決定をする時にはロングタームで物事を考える必要があります。つまり、最終的に人生を通してどれだけの報酬を得られるかという観点で意思決定をする必要があるということです。その時に必要なのが、強化学習の概念である「探索と搾取のジレンマ」になります。

搾取というのは、今知っている情報の中で最大限のアクションを取ることです。そして探索というのは、新しいことにチャレンジしていくことになります。就職したタイミングは、今までの自分の経験というのはほぼゼロに等しいため、探索することから始まるでしょう。そのため、年収や会社のランキングで就職先を決めるのではなく、自分にとってその会社が「探索」できる会社かどうかを考えるべきだと思います。冒険する余地があれば、ロングタームで人生設計をすることも可能になるでしょう。

<石角友愛>

長谷川さんが仰ったように、世間の評価で決めるというよりは自分がやりたいと思った会社にいくべきだと思います。その際、なぜこの会社に行こうと思ったのかという動機についてしっかりと掘り下げると良いでしょう。そうすれば、どのような会社に入ったとしても、頑張るための原動力になると思います。

<山崎壯>

少し乱暴な言い方にはなりますが、どの企業に入っても良いと思います。基本的に、入った会社で一生懸命取り組むことができれば、その経験が後から生きてくるはずです。大切なのは、目の前のことをちゃんとやるという純粋さなのではないかと思います。

そこでの経験を通して、次に見える世界が変わってくると思いますので、ぜひ入った後の取り組み方についても意識してほしいです。頑張ってください!

 

このように出演者3名とも、具体的な会社名を上げるのではなく、大前提となる考え方や姿勢について話していました。ぜひここから色々と調べつつ、納得のいく就活・人生設計をしてほしいです。応援しています!

 

華麗なピボットを遂げた企業を徹底分析

第6回で取り上げる「今週のホットニュース」はピボットを成功させたスタートアップ/企業のリストです。

ニュースの概要

こちらのニュースは「ピボットを成功させたスタートアップ企業のリスト」という内容でGitHub上に投稿されていた記事がベースとなっています。GitHubというのは、プログラマーがプログラム構文等を共有するための共同フォルダのようなものです。オープンソースのプログラムなどはこちらのGitHubに保存されていて、誰でも閲覧することができます。

今回の放送では、こちらの企業リストから出演者3名がそれぞれ気になった企業をピックアップし、その成功の理由について議論していきました。

 

長谷川が選んだ企業「PlayDoh」

華麗なピボットを遂げた企業として長谷川が紹介したのは「PlayDoh」という企業です。

子供用の粘土を売っている企業で、アメリカにおいてはマーケットシェアNo.1のブランドです。そんなPlayDohは、実は戦前に設立された会社になります。当時はおもちゃとしての粘土は売ってはおらず、壁紙を綺麗にするための材料として販売していました。

しかし、戦後になって壁紙の技術が発達し、クリーニングの需要が下がったことで倒産の危機に陥ります。その時、エグゼクティブの義理の妹が保育園の先生をやっていたことから、子供に粘土のおもちゃを触ってもらう機会があったそうです。その時の評判が非常に良く、事業形態をシフトしたといわれています。

このように、ターゲットの全く異なる分野にピボットしたとしても、実際のユースケースを元に方向転換すれば成功できる可能性があることを、PlayDohの例から感じたと話していました。

 

石角が選んだ企業「New York Times」

次に紹介したのが「New York Times」です。石角はDX(デジタルトランスフォーメーション)の観点から、こちらの企業を紹介しました。現在、Palo Alto Insightではビデオ教材として「AIビジネスデザイン基礎」という授業を開講しているのですが、そこでも登場している企業です。

New York Timesは、一番最初にペイウォールを導入したことで有名でした。ペイウォールとは、有料会員でなければ記事が読めないサービス形態のことですが、当時としてはまだそのスタイルが珍しかったため、多くの非難を受けたといいます。また、今でこそ主流になっているサブスクリプションサービスに関しても、いち早く取り入れていました。

しかしNew York Timesは、お客様との直接的なリレーションシップを持つことに強いこだわりを持って、これらのシステムを継続してきました。結果として、他の企業よりも早く広告依存のビジネスモデルから脱却し、購読者に寄り添ったビジネスモデルを展開できるようになったのです。また今では新聞だけではなく、料理やゲームなどの幅広いコンテンツを提供しています。

本来、紙での記事の書き方からデジタルでの記事の書き方に移行させることですら、多くの労力を必要とします。しかし、New York Timesはこの部分を怠ることなく、徹底した研修を行ってきたからこそ、経営陣から編集者まで同じ方向を向いてDX推進ができたのだと石角はいいます。まさに、華麗なピボットを遂げた企業の一つであると言えるでしょう。

 

山崎が選んだ企業「SoftBank」

最後に山崎が紹介したのが「SoftBank」です。日本ではもちろんのこと、世界的に見ても存在感を増している企業として取り上げていました。

今では「携帯の会社」と捉える人もいれば「投資の会社」と捉える人もいると思います。しかし、設立当初はそのどちらでもありませんでした。元々は名前の通り「ソフトウェアの銀行」というスタンスで、ソフトウェアやハードを紹介する出版事業を行っていたそうです。

その後、インターネットが普及し始めたタイミングで、Yahoo!との共同出資により日本法人である「Yahoo! JAPAN」を設立しました。ここから急速にインターネットのインフラを作り出し、携帯電話会社として地位を築くことになったのです。

そして現在では「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」という投資ファンドを設立し、急速に勢いを増しています。このように、設立当初からは考えられないダイナミックなピボットを実現させているのです。これは、孫正義氏の強い思想と一貫性がなければできなかったといいます。事業内容は変わっても、根底にある思いが変わらなかったからこそ、華麗なピボットが実現できたのでしょう。

このように、3名それぞれが華麗なピボットを遂げた企業を紹介しました。

 

今週のおすすめコンテンツ「Reinforcement Learning」

「今週のおすすめコンテンツ」は、長谷川の紹介する「Reinforcement Learning」です。これはRichard Sutton氏とAndrew Barto氏が書いた本で、強化学習のバイブル的な書籍となっています。PDFも無料公開されていますので、誰でも手軽に読むことが可能です。

この本では、人生の意思決定において後悔を最小化するために、強化学習の考え方が役立つと話しています。例えば、冒頭にも出てきたような「探索と搾取のジレンマ」においても、その2つのバランスをうまくとらないと後悔する可能性があります。そこで、自分の後悔を定量化することで、今後の意思決定がしやすくなるというのです。

このように、自分の日々の意思決定に重ねて読んでみると、さまざまな示唆が生まれてくるのではないかと思います。強化学習が人生のレッスンに生かされるような、そんな素敵な一冊となっているので、ぜひご興味のある方は読んでみてください。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#6の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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