これまで100社以上にDXやAI導入をサポートしてきたパロアルトインサイトだからこそ見える、企業が抱える共通の課題や、各業種ごとに想定できる課題への解決策を、架空の企業をもとにケーススタディでお伝えする、PALO ALTO INSIGHT METHODS。
架空の企業が抱える様々な課題を通し、課題への取り組み方やアプローチ、必要となるデータ、そしてPALO ALTO INSIGHT流 解決策をまとめました。
最新のPALO ALTO INSIGHT METHODS は、過去に弊社ウェビナーへ参加を希望された方を対象に隔週で配信しております。この機会にぜひニュースレターへご登録ください。
本メールマガジンについて疑問や質問、ご要望等がありましたらいつでもご連絡ください。
全国に90店舗構える総合スーパーチェーン店。顧客情報を収集できるポイントカードがあり顧客情報を収集できている。無人レジや電子決済は導入済み。新人研修やマニュアルなど、仕組み化は進んでいる。
レジシステムを導入済み。日毎の売上、月ごとの売上はレジシステムより確認が可能。売上のデータ化、ポイントカードにより顧客ごとの販売履歴のデータ化の環境は整っている。
課題:データの活用
売上データとポイントカードによる顧客データの収集はできているものの、活用できていない。どんなデータが手元にあるのか、どの情報を集める必要があるか整理が必要。
商品の陳列箇所のルールは存在しており、陳列時にスタッフはルールをもとに陳列。
チラシ掲載商品の陳列箇所など、特定の棚の売上効果は検証できている。
課題:商品の陳列場所と売れ行きの効果検証
商品ごとや、陳列場所ごとに、在庫の回転を良くすることや、売り上げアップを目的としたおすすめ商品を効果検証することが困難。陳列ルールはあるものの、陳列場所によるお客様の商品への注目など効果検証をスタッフに落とし込むのは困難であり、集計することができず効果測定を実施できない。
店内の注目商品にはポップを設置。コマーシャルBGMや小さなディスプレイで流す動画は、商品メーカーが提供する場合設置。
課題:効果検証しやすい効果的な広告
お客様ごとや、商品ごとなど、状況にあった広告を効果的に行いたいが実現できていない。陳列棚での広告のデジタル化が進まない。
省エネ対応の設備は導入済み。夜間も運転が必要な設備については24時間稼働したまま。
課題:さらなる電気代の削減
できる限りの省エネ対策は行っている。営業に必要な設備の稼働を削減すると品質に影響を与えてしまう。しかし、さらなる節電を試みたい。
レジや駐車場の混雑状況をビデオ解析ツールを活用しデータ化する。混雑状況と現在取得できる顧客データ、売上データを掛け合わせることで、顧客の行動パターン予測や売上予測モデルを開発し、予測に基づいたより具体的な店舗戦略、発注管理、マーケティングを施策することが可能となる。
商品棚ごとにビデオカメラを設置し撮影した動画を解析する。商品棚ごとの売れ行きを解析し、在庫の補充タイミングの最適化や、売れ筋商品の陳列箇所の分析が可能となる。
商品棚の扉を利用し効果的にデジタル広告を実施する。モーションセンサーとカメラのシステムを使って、ドアの内側にある商品の情報や価格、お買い得品、そしてブランドにとって最も訴求効果の高い有料広告を表示することが可能となる。
分析ツールを活用することで、広告ごとの売上指標や、品切れ商品の状況、増加した売上機会の数値などの情報を得て、デジタルマーケターがキャンペーンのパフォーマンスをモニタリングするように、店舗での広告キャンペーンをそれぞれの商品棚ごとモニタリングできる。
(参照記事)
店舗内各所、冷蔵庫や冷凍庫内にもセンサーを設置する。それぞれの適温となるようエネルギー消費の変化を検知し、品質管理、顧客体験を損なうことなく冷暖房空調設備を管理し省エネを図る。
顧客の行動パターンや売上予測モデルとかけ合わせることで、室内の温度変化だけでなく、商品を取り出すタイミングで開かれる冷蔵庫冷凍庫の温度変化を予測し、空調の稼働を最適化することで無駄な冷却装置の稼働を減らし、電力消費の削減が実現する。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ケーススタディからヒントは得られましたでしょうか?
自社の課題と比較し疑問に思ったことはございませんでしょうか?
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC毎週水曜日、アメリカの最新AI情報が満載の
ニュースレターを無料でお届け!
その他講演情報やAI導入事例紹介、
ニュースレター登録者対象の
無料オンラインセミナーのご案内などを送ります。