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DX人材に求められるリスキリング
2022/10/26 ブログ 
by kohei 

DX人材に求められるリスキリング

 

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を図る企業は増加傾向にあり、大手企業だけでなく中小企業にも取り組みが広がっています。ただし、企業がDXを推進するためには必要なスキル・適性を兼ね備えた「DX人材」の存在が欠かせません。

DX人材を確保する際には「リスキリング」が必要となります。今回は、DX人材について改めて理解を深めつつ、リスキリングの必要性や国内企業によるリスキリング事例、実際に行う場合の注意点などをご紹介します。

DX人材の確保に取り組みたい担当者や経営者の方はぜひ参考にしてください。

  

DX人材とは、どのような人材か

DX人材とは、主にDX推進部門でデジタル技術・データ活用などに精通する人材や、DXの取り組みをリードしていく人材を指しています。単純にデジタル技術に精通しているだけではDX人材とは呼べません。

DXに対する正しい理解やプロジェクトを統括し進められる人材がDX人材に該当し、企業全体のDX化を図れるようになります。

また、昨今はAIによって仕事を失ってしまうのではないかと不安に感じている方も多いですが、“AIが自分の仕事を奪うのではなく、“AIを使って自分の仕事をより付加価値の高いものへ変えるといったマインドも、DX人材において重要な要素です。

こうした背景から、DX人材にはDXAIの関係性を正しく理解し、プロジェクトを成功させるための思考法・フレームワークを活用できることがDX人材には必要となります。

 

DX人材にはリスキリングが必要

DX化を進める上で、いきなり社内で推進したとしてもなかなか上手くはいかないものです。中には「何から始めればいいのかわからない」といった声が聞かれることもあります。DX人材を社内で確保・育成していくためには、新しいスキルの習得が必要です。

例えば以下のようなスキルが求められる傾向にあります。

・プロジェクトマネジメントスキル

・企画の立案・構築に関わるスキル

IT関連スキル

・データサイエンスに関する知識

AI・ブロックチェーンなど最新技術に関する知識

UI/UXに対する知識

 

特にAI・ブロックチェーンなど最新技術に関する知識は、DX化による優位性を維持する際に、最新技術に合わせてビジネスを変革していく必要があるため、知識の習得は必須と言えるでしょう。

 

リスキリングとは? 

リスキリングとは、業務を遂行する上で必要となる技術・知識を社員に再教育することを指します。2020年に開催された世界経済フォーラムの中で、第4次産業革命に対応するための人材育成として「リスキリング革命」が必要であると発表され、2030年までに世界10億人規模でリスキリングを実施することが宣言されています。

(参照:https://www.weforum.org/events/the-jobs-reset-summit-2020/about

似たような言葉に「リカレント教育」や「生涯教育」という言葉もありますが、リカレントの場合一旦仕事から離れて学ぶことになるため、「仕事に勤めながら学ぶ」リスキリングとは大きく異なります。また、生涯教育は学習対象が幅広く、業務と一切関係ない分野も含まれますが、リスキリングの場合は業務に関することだけが学習対象です。 

リスキリングについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひご覧ください。

リスキリングとは?DX時代の人材育成における最重要キーワードを解説

 

国内企業によるリスキリング事例 

海外に比べると日本国内では未だ「リスキリング」の認知度は低い状態にあります。しかし、そんな中でいち早くDX人材の育成にはリスキリングが重要であると気づき、取り入れている企業もあるのです。

そこで、国内企業の中でもヤマト運輸・日産・日立が手掛けているリスキリング事例をご紹介します。

 

ヤマトホールディングス

宅配事業を中心に手掛けるヤマトホールディングスは、2021年度から「Yamato Digital AcademyYDA)」というデジタル教育プログラムを立ち上げました。このプログラムは経営層を含む社員のデジタルリテラシー向上と、デジタル人材の早期育成を図ることを目的にしたものです。 

カリキュラムは3つに分かれており、全社員向けカリキュラム・経営層向けカリキュラム・DX育成カリキュラムで内容が変わっています。

・全社員向けカリキュラム

全社員向けではDX研修とデジタルデータ活用プログラムなどで構成されており、基礎的なデジタルリテラシーの底上げに対応しています。各本部から選抜された社員やコーポレート部門、主管支店社員のリーダーなどが対象です。 

・経営層向けカリキュラム

経営層向けでは、従来の経営からデータ・ドリブン経営へ転換を担う経営層として、DXに必要な経営資源の分析やリスクに対する見識を高め、正しい判断が行えるようにするためのプログラムなどで構成されています。対象は社長を含む経営層や経営幹部候補者です。 

DX育成カリキュラム

DX育成カリキュラムでは、ITスキルの向上だけに留まらずビジネスデザインやアーキテクト、データサイエンスなどより専門的な知識を習得し、ITを駆使した事業創出力を発揮することを目的にプログラムが構築されています。主にデジタル機能本部に所属する社員が対象です。

現在はヤマトホールディングス本部を中心に適用されているプログラムですが、今後は順次グループ会社にも展開していき、3年で1,000人規模の受講を目指しています。

 

日産自動車

日産自動車は、自社が持つ「日産先進技術開発センター」に全国から社員を集め、4ヶ月にわたるブートキャンプを実施しました。4ヶ月間にわたり、未来の車づくりに関するソフトウェアの基礎からMBD・量産ソフトの開発まで、短期集中で学んでいきます。

内容は非常に専門的であり、研修生はあらかじめソフトウェアへの知見がある人をピックアップされています。このような取り組みを中心に、日産自動車では変化し続ける自動車業界にも対応していけるよう人材育成に力を入れています。

リスキリングを効果的に実施するために、どの部門でどのようなスキルが不足しているのか、将来必要になる人材・スキルは何かを把握するために、人事部門が各部門と相談しながら育成計画にリスキリングを導入しているのです。 

また、一人ひとりのスキルを可視化するために「Workday」と呼ばれるクラウド型人事ソリューションシステムを導入しようと取り組んでいます。このシステムによって従業員の所属部門・業務内容・役割がすべてタグ付けで管理されており、各領域のリソースや保有するスキルレベルをデータで確認できるようになります。

  

日立製作所

日本の電機メーカーであり、日立グループの中核を担う日立製作所では、AIを駆使したリスキリングを促すシステムをグループ全体で導入することを発表しました。AIが一人ひとりのスキルを把握し、今後必要になると考えられるデジタル知識や外国語習得を促す仕組みです。

日立製作所ではIoTの技術基盤となる「ルマーダ」を軸に据え、デジタル主導の経営転換を進めている最中です。そんな中、リスキリングを促すシステムを導入したことでデジタル企業として競争力を高めていこうと考えています。

リスキリングシステムには、アメリカ・リンクトインが提供する16,000もの講座や英語を含む10言語の学習プログラムが含まれています。また、日立グループのこれまでの実績や経験、ノウハウなどを盛り込んだ「DXリテラシー研修」もスタートさせました。

DXリテラシー研修では、単にDXの技術・基礎知識を身に付けるのではなく、学習した社員がDX推進に向けて自律的に行動できることをコンセプトに掲げています。すべてeラーニング形式で参加でき、テンプレートやワークシート、教材なども豊富に準備されています。

 

企業リスキリングでの注意点

企業リスキリングを導入する上で、気を付けなくてはならないポイントがあります。特に注意したいのが、いきなり全社員へ導入させることです。リスキリングは基本的に仕事をこなしながら学び直しを図るものです。 

そのため、リスキリングを導入することで担当部署や現場には少なからず影響が出てしまいます。いきなり全社員にリスキリングを導入させることは、かなりハードルが高いと言えます。 

この問題を解決するために、社員が無理なくリスキリングを実行できるような体制を整えることが重要です。内製化が難しい部分でもあるため、社外リソースもうまく活用しながら負担の少ない導入を心掛けましょう。 

また、全社員への導入を図る前に、まずはDX推進に携わるコアメンバーからリスキリングによる改革を実施すべきです。

  

DX人材のリスキリングなら、「AIビジネスデザイン基礎」がおすすめ 

DX人材を育成するためのリスキリングと言っても、どのような知識を習得させるべきか悩んでしまうものです。そこでおすすめしたいのが、PALO ALTO INSIGHTの「AIビジネスデザイン基礎」になります。

AIビジネスデザイン基礎は全5回、計約5時間にわたる教材(オンデマンド受講)を使い、自分のペースで学習できます。オンラインで好きな時に学べるため、社員の負担も少ないものになっています。

想定される参加者は、以下に該当する方などです。

AIの導入やDXに興味はあるものの、何から始めればいいかわからない

AIビジネスやDXを経営戦略に取り入れたい

・現在の課題解決に向けてAIDXに関する知識をさらに深めたい

・ビジネス・業務のデジタル化を推進していきたい

 

AIビジネスデザイン基礎では主に6つに関連する知識を得られます。

AIの基礎的なビジネスコンテクトに関する知識

AI活用のビジネスモデルやケーススタディ、ビジネスモデルの優位性に関する知見

DXプロジェクトの成功に向けた知識基盤

AI人材に求められる思考法

AIビジネスデザインに欠かせないフレームワークへの理解と実践

・新規AIビジネスやDX策定に必要なツールキット

 

実際にAIビジネスデザイン基礎を学んだ方からは以下のような声が届いています。

G.A.コンサルタンツ株式会社 関岡様

並行して受講したグロービスの「経営戦略マーケティング基礎」とリンクするところが多々あり、相互学習が進みました。経営の基本を踏まえて、AIを学ぶことができるので、多岐にわたる業界・事業・業務に応用可能と思いました。また、基本から踏まえることで、事業のコアを再定義する必要性を改めて感じることが出来ました。

 

NTT西日本 エンタープライズビジネス営業部デジタルデータビジネス担当(LINKSPARK 福岡)内山 大様

我々は、企業や自治体の皆様のDX推進を伴走支援でお手伝いするビジネスを展開しています。
多様な業界のお客様と様々な課題に一緒になって向き合っていくわけですが、伴走させて頂く私たちには、コミュニケーション力はもとより先端的なスキルの引き出しを数多く持ち、タイミングよく提供していくことを求められます。
今回、パロアルトインサイト様のトレーニングでは、技術的なトレンドはもちろん、事業におけるDXの進め方や、どのように知識/スキルの引き出しを開けていくかを、体系的にかつ事例を交えた臨場感のある内容で学ぶことができました。
受講したメンバーからは、ビジネスを進める中で研修で聞いたことを実践している実感を感じる、といった話が出てくるほどです。
今、DXが進まず悩まれている皆様に必見の内容ですので、自信をもってお勧めいたします!

 

実際に導入したことでDX人材の育成と同時に、DX推進を図るサポートにもつながっていることがわかります。

  

まとめ

今回は、DX人材に必要なリスキリングについてご紹介してきました。既にDX推進を図る企業ではリスキリングを導入しているケースも増えており、企業の経営層はいかに社員の負担を少なくしながらリスキリングを導入させるかがポイントになってきます。

PALO ALTO INSIGHTの「AIビジネスデザイン基礎」では名称どおり、AIDX人材を育成する際に必要な基礎知識を中心に学べます。事例をベースとした内容になっているため、具体的に想像しやすく学びやすいコンテンツになっています。

DX人材の育成を図るために社外リソースの活用を検討されている方は、ぜひAIビジネスデザイン基礎の導入もご検討ください。

 

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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