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ダボス会議で注目されたトレンドとは – ESG投資のカギは「S」
2023/02/13 ブログ 
by kawakamitakuro 

ダボス会議で注目されたトレンドとは – ESG投資のカギは「S」

今回取り上げるのは、現地時間1月16日から20日で開催されているダボス会議にて注目されたトレンドについてです。ダボス会議とは、スイスのダボスで世界経済フォーラムが毎年開催している会合であり、多国籍企業の経営者や国際的な政治指導者などが毎年参加していて、非常に注目度の高いイベントになっています。

毎年、ダボス会議でどのようなテーマが議論されるのかというのが注目されていますが、今年は全体的に暗いニュースが中心となりました。世界経済の分断化や不確実性インフレなどのフレーズで埋め尽くされた今回の会議を、様々な視点から分析していきます。

 

クリプトの現在とESG投資について

まず初めに、Level 5 でも度々取り上げてきたクリプトに関する話題についてです。昨年のダボス会議では、大きなテーマとして取り上げられたクリプトでしたが、今年はこれらに関するニュースは大幅に減少しました。やはりFTXの破産というのが、大きなダメージを与えているのでしょう。

そんな今年のダボス会議で特に面白いなと思ったのが、ESG投資の話です。ESG投資とは、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス)の3つの頭文字をとって名付けられたもので、「環境や社会に配慮し、適切な企業統治がなされている会社」に投資しようという意味があります。特に、今回のダボス会議でも大きなテーマの1つとして取り上げられており、今後投資のトレンドになる可能性は高いでしょう。

 

ESG投資の「Social」がカギになる

ESG投資のうち、特に注目されやすいのが「Environment(環境)」です。これは、気候変動や水資源・生物多様性などのテーマで語られることが多く、会社としても力を入れやすい項目になります。そんな中で「Social(社会)」について語っている話が面白かったと山崎はいいます。

簡単にいうと、人的資本経営やリスキリング(学び直し)について、企業側がしっかりと数値化して情報開示していくことが、「Social(社会)」の配慮につながるのではないかという内容です。環境面においては、ベンチマークを使って数値化したものを具体的に開示できますが、社員に対するリスキリングという観点では、効果測定をしてそれらの成果を具体的に開示することはなかなか難しいです。そのため、教育に対する企業の成果について、しっかりと伝えていく努力が必要になるでしょう。

また、Social(社会)に力を入れていくことは、後にEnvironment(環境)を進めていくことにも繋がります。将来的に必要なスキルを身につけることによって、よりEnvironment(環境)の問題に対して向き合える人材が増えるでしょう。そういった意味でも、ESG投資において「Social(社会)」がカギになるのではないかと話していました。

 

仕事現場にも取り入れられている「ChatGPT」

石角は、アメリカで1番大きなe-Learningのクラスを提供しているコーセラ(coursera)のCEOであるジェフ・マッジョンカルダ氏が「ChatGPTを仕事でも利用している」という話に驚いたといいます。

「ChatGPT」とは、OpenAIが2022年11月に公開したチャットボットのことです。会話形式でのチャットはもちろんのこと、プログラミングのコードを作成したり、文章の要約や添削をすることもできます。サービスの発表からわずか6日で利用者が100万ユーザーを突破し、2022年12月時点で最も話題になっているAIサービスです。これらを、ジェフ氏も仕事で利用しているということは非常に驚きです。

 

プロフェッショナルの世界にChatGPTが入り込む

長谷川は、ChatGPTが普及していくことによって、プロフェッショナル(士業)の世界が変わるのではないかといいます。

例えばChatGPTに色々な情報や学習を加えることによって、より専門性を身につけていくことができた場合、会計士や弁護士といった士業に変化が生まれるかもしれません。すでに翻訳の世界では非常に高い精度でAIが翻訳してくれているため、現実的にはプロフェッショナルの世界を大きく変えていくことは可能でしょう。

そうなるとカギになるのが、使う側の意識です。人間とAIを比べてしまうと、AIに対しての信頼感はまだ低いでしょう。そのような点でも、AIの精度がさらに上がり、人間じゃなくてもいいと判断するようになった場合、仕事が大きく変化していくことになるかもしれません。

 

今週のおすすめコンテンツ「3000円の使い方」

今週のおすすめコンテンツは、長谷川の紹介する「3000円の使い方」です。

こちらのコンテンツは、就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆・結婚前は証券会社勤務だった姉の真帆・習い事に熱心で向上心の高い母の智子・1000万円を貯めた祖母の琴子というそれぞれ状況の違う4人が、どうお金と向き合っていくのかについて描いた小説になります。それぞれのストーリーがどれも現実的で非常に面白いです。気になった方は、ぜひ読んでみてください。

 

Level 5 #53の実際の音源はこちらからご視聴いただけます。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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