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マスタープラン3を発表したテスラ – 持続可能なエネルギー経済へ
2023/03/17 ブログ 
by kawakamitakuro 

マスタープラン3を発表したテスラ – 持続可能なエネルギー経済へ

今回取り上げるニュースは、電気自動車大手のテスラが発表した「マスタープラン3」に関する内容です。マスタープランとは、イーロンマスクがテスラの長期的なビジョンをブログ記事や文章に書き起こしたものであり、これまではテスラのブログに投稿されていました。それが今回の「マスタープラン3」からはイベント形式で開催され、テスラユーザーをはじめ多くの人が注目していました。

出演者の長谷川はそのイベントをリアルタイムで視聴しており、非常に面白い内容だったと話します。そこで今回は、実際にマスタープラン3でどのようなことが発表されたのかを中心に、テスラの目指す「持続可能なエネルギー経済」について分析していきます。

 

これまでのマスタープラン

遡ること約10年前、イーロンマスクは最初のマスタープランを発表しました。その記事には、テスラの電気自動車をいかにしてマスマーケットに持っていくのかが記されていました。具体的には、最初は高級スポーツカーを販売し、そこからセダンタイプやSUVという安価なものを販売してシェアを拡大していくというものでした。結果的にこの計画通りにテスラはシェア拡大を進め、今では世界的EVメーカーとなったのです。

そして次に「マスタープラン2」が発表されました。ここでは、太陽光パネルや電池など、持続可能エネルギーへの投資を加速させるとともに、自動運転技術の開発・実装を計画しました。こちらのプランは現在も遂行中ですが、すべて実現することは時間の問題でしょう。このように、これまでのマスタープランを全て実現してきたマスク氏だからこそ、今回のマスタープラン3も非常に注目を集めたのです。

 

持続可能なエネルギー経済の実現

それでは、今回発表されたマスタープラン3の内容を見ていきましょう。最大のテーマは「持続可能なエネルギーの使い方」です。これは、地球がより電力メインのエネルギーの使い方に移行することを意味しています。

例えば、テスラの主力商品であるEV車だけではなく、飛行機や船など化石燃料で動いているもの全てを電力で動かすことができれば、持続可能なエネルギー経済の実現に大きく近づくでしょう。また、化石燃料を使わずに電気だけで暖房を使うようにしたり、ものを溶かすなどの高温処理も全て電力で稼働させることができれば、さらにこの目標は現実味を増してきます。

このように、テスラが掲げる目標は単なる電気自動車の普及なのではなく、電気自動車の普及をきっかけに持続可能なエネルギー経済を実現することにあるのです。これこそが、マスタープラン3のメインテーマでした。

 

テスラをより世界に広げる

このように、テスラの掲げるプランは非常に壮大なものです。それらを実現させるためにも、よりテスラのEV車を世界に広げていく必要があります。そこで計画しているのが、非常に安価なモデルのEV車販売です。

まだ具体的な詳細は明かされていませんが、これまで高級車というイメージの強かったテスラから、より安価なモデルが販売されるといいます。これによってEV車購入へのハードルが下がるとともに、よりEV車が世界に広がっていくことになるでしょう。

また、テスラは自動運転技術にも力を入れています。この技術が本格的に実現されれば、自分が車に乗っていない時に車が勝手にデリバリーの仕事をすることも可能です。そうすれば、電気自動車1台当たりの稼働率も向上するため、より効率的なエネルギー消費が実現できるかもしれません。

 

新しい技術の登場

テスラの技術は自動運転だけではありません。今話題となっているのが、凹凸のある道を検知して、自動で車高を上げるシステムです。これを使えば、街中を走っているテスラの揺れをはかり、そこから凸凹のある道を検知して、その道を走る時には車高が自動で上がってくれるのです。このように、テスラは車の可能性を様々な面から広げています。

マスク氏の動向からテスラの新技術など、常に目が離せないテスラ。今後もその動きに注目していきたいと思います。

 

今週のおすすめコンテンツ「オザークへようこそ」

今週のおすすめコンテンツは、石角の紹介する「オザークへようこそ」です。

こちらのコンテンツは、Netflixで配信されているドラマになります。財務顧問の父に連れられ、シカゴからミズーリ州オザークへと移り住んだところから物語は始まります。次々に人が殺されていくので、少し大人向けの内容かもしれません。石角は、ハウス・オブ・カードが好きな方におすすめと話していました。気になった方は是非、観てみてください。

 

Level 5 #59の実際の音源はこちらからご視聴いただけます。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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