
2025年秋、米国カリフォルニア州ではAI規制に関する法律が続々と成立し、AI開発とその利用についてルール作りが進みました。また、すでにEUではAI Actの成立で「高リスクAIシステム」を対象に、透明性やトレーサビリティの確保が義務化されています。
これまで、AIの安全性や説明責任は開発企業の課題と考えられてきました。しかし、これら新法によってAIを導入・活用する事業者にもその責任が及んでいくことが予想されます。
後編の本記事では、こうした国際的な法整備の動きを踏まえ、AI開発企業が備えるべき監査証跡設計の実務的課題を解説します。
| ポイント | 主な内容 | 対象 |
| SB524 | AI生成の文書・報告書の全過程を記録・保存 誰が・いつ・どのAIを使用したかを追跡可能にする。 |
公的機関 法執行機関 |
| EU AI Act | 高リスクAIに自動生成ログ保存を義務化 トレーサビリティ・監査可能性を確保 |
開発者・利用者 |
| ISO42001 | 監査証跡・リスク管理・説明責任の国際標準 各AI新法対応の実務基盤になる? |
組織全般 |
「監査証跡」の義務化が米国を皮切りに世界で進むことが予想されます。そのような中で、企業には「AIがいつ・どのように使われたのか」を追跡できる経営体制が求められつつあるのです。
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)
パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事及び東京都AI戦略会議 専門家委員メンバーに就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。
実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
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※石角友愛の著書一覧
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