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キオクシアとは?AI時代に注目される理由と成長性 〜前編〜
2026/08/26 ブログ, PAIoneer PRO, The Insight 
by kawakamitakuro 

キオクシアとは?
AI時代に注目される理由と成長性
〜前編〜

AIデータセンターへの投資が拡大するなか、日本の半導体メーカーであるキオクシアに注目が集まっています。

同社株価についても、上場から約75倍に上昇したことがニュースになりました。キオクシアの成長は、AIブームによる一時的なものなのでしょうか。それとも、日本の半導体産業を支える企業として、これから世界市場でさらなる成長が期待できるのでしょうか。

前編では、キオクシアの事業内容やAI時代に注目される理由、日本の半導体産業で担う役割について解説します。

目次

キオクシアとはどのような企業なのか

AI時代にキオクシアが注目される理由

データセンターで保存するデータ量が急増

AI搭載パソコンやスマートフォンの存在

キオクシアが日本の半導体産業で担う役割

日本から世界へNANDを供給する

製造技術と半導体サプライチェーンを日本に残す

市場評価の高まり

巨額赤字から高収益企業へ転換

将来への期待が時価総額を約59兆円まで押し上げた


キオクシアとはどのような企業なのか

キオクシアは、NAND型フラッシュメモリとSSDの開発・製造・販売を行っている日本の半導体メーカーです。NAND型フラッシュメモリは電源を切ってもデータを保持できる半導体で、スマートフォン、パソコン、データセンター、車載機器などに使われています。

東芝のメモリ事業を前身とし、2019年に東芝メモリから現在の社名へ変更しました。三重県と岩手県に生産拠点を構え、アメリカの半導体メーカーであるサンディスクと共同でフラッシュメモリの生産もしています。

AI時代にキオクシアが注目される理由

AIの利用はビジネスだけでなく、一般生活でも当たり前のようになってきました。AIデータセンター向けSSDの需要拡大と、AIを搭載するパソコンやスマートフォンの大容量化によって、クラウドと個人端末の両方で保存するデータはこれからさらに増えると予想されています。そのため、NAND型フラッシュメモリとSSDを主力製品とするキオクシアへの期待も大きいのです。

データセンターで保存するデータ量が急増

生成AIを動かすには、学習に使う文章や画像、完成したAIモデル、生成したコンテンツなどを高速で保存する必要があります。企業のAI利用が広がれば、データセンターで保管する情報も増え、より大容量のSSDが求められます。

キオクシアが2026年6月に公表した「Investor Day 2026」の資料では、データセンターSSD向けNAND需要は2025年の295EBから2028年には909EB※1へ増加する見通しが示されています。AIが生み出すデータ量の増加は、SSDの中核部品であるNAND型フラッシュメモリの需要につながります。

※1 EBは「エクサバイト」と呼ばれるデータ容量の単位で、1EBは100万TBに相当します。

AI搭載パソコンやスマートフォンの存在

パソコンやスマートフォンの内部でAIを動かす「オンデバイスAI」の増加も、NAND需要を押し上げる要因です。端末内にAIモデルや利用データを保存するため、従来より大きな記憶容量が必要になります。

キオクシアが2025年に公表した資料では、スマートフォン1台当たりの平均搭載容量が2025年の253GBから2029年には668GBへ、パソコンは657GBから1,083GBへ増えるとの予測を紹介しています。予測どおりにパソコンやスマートフォンの大容量化が進めば、端末向けフラッシュメモリやPC向けSSDを展開するキオクシアにとって追い風となります。

関連記事:エッジAIとは?IoT製品やロボットへの需要拡大で注目度アップ

キオクシアが日本の半導体産業で担う役割

キオクシアが日本で担う役割は、半導体販売による利益拡大だけではありません。世界市場へ供給できるNAND型フラッシュメモリの生産基盤を国内に維持し、次世代製品を開発する技術の蓄積と人材を育成する役割も担っています。

日本から世界へNANDを供給する

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事及び東京都AI戦略会議 専門家委員メンバーに就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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