トップセールスマンの異動、リードの選別ミス、フォローコスト──。営業部門におけるこうした慢性的な課題に対して、いま注目されているのがAIの営業支援です。近年では、商談の勝ちパターンをAIが可視化したり、顧客離脱の兆候を検知して先回りで対応したりと、営業成果に直結する活用が進んでいます。
しかし、AIをただ導入するだけでは継続的な成果にはつながりません。重要なのは、何を目的に、どの範囲で、どのような体制で運用するかという経営視点です。
前編の本記事では、営業支援AIの導入で何がどう変わるのか、そして経営者が知っておくべき利点とツールについて解説します。
営業活動の個人依存は、現場レベルの問題にとどまりません。企業の成長戦略や収益構造にまで影響を及ぼします。
企業の営業成果が、特定の営業担当者のスキルや人脈に大きく依存しているケースは少なくありません。感覚や経験そのものは価値あるリソースといえますが、そのスキームが再現性を持たない場合は問題です。人が変われば成果も変わるといった不安定な状態が続くことになります。このような状況は、中長期的にみて、企業の成長力に大きな影を落とします。
トップセールスマンはいずれ異動や退職を迎えることになります。現状が上手くいっているとしても、いずれ最良のハウツーは失われる可能性があるのです。優秀な人材を定期的に確保できれば問題ありませんが、労働人口が減少していく中、リクルートは難しくなっています。
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏（CEO）が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。
社名 ：パロアルトインサイトLLC
設立 ：2017年
所在 ：米国カリフォルニア州 （シリコンバレー）
メンバー数：17名（2021年9月現在）
パロアルトインサイトHP：www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで：info@paloaltoinsight.com
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事及び東京都AI戦略会議 専門家委員メンバーに就任。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授（AI企業戦略）及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート＆テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。
毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ！」内「マイ！Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。
著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』（日経BP）『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』（KADOKAWA）、『才能の見つけ方 天才の育て方』（文藝春秋）など多数。
実践型教育ＡＩプログラム「ＡＩと私」：https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで：info@paloaltoinsight.com
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※石角友愛の著書一覧
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