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書評「The Sixth Man」(Andre Iguodala)
2020/02/11 ブログ 
by 長谷川貴久 

私はNBAのゴールデンステートウォーリアーズのファンです。オークランドのチームなので、シリコンバレーでは全試合が生放送されます。ステフ・カリーとクレイ・トンプソンが3ポイントを決めまくるのが爽快です。そんなウォーリアーズですが、影の主役とも言えるのが今回の書評の著者、アンドレ・イグダーラです。本のタイトルは「6th Man」直訳すると第6の男です。バスケは五人でやるので、六人目はスタメンではないが、必ず交代で入る役割を示します。イグダーラはNBA史上初のスタメンではないけれどNBAファイナルズでMVPを取得した人物です。攻守ともにバランスの取れた、2015年〜2018年のウォーリアーズにとっては欠かせない存在でした。今ではマイアミヒートにトレードされています。

イグダーラがNBAファイナルMVPをとった理由の一つとして、相手チームのスーパースター、レブロン・ジェームズをディフェンスで押さえ込んだことが評価されたことがあります。本書では、レブロン・ジェームズ、ポール・ピアス、ビンス・カーターなどの強敵を相手にしたときの彼のディフェンスのマインドセットが書かれていたので、非常に参考になりました。

このようなスーパースターを相手にディフェンスするときの考え方をこう表現しています。

「They’re going to score anyway. Your job is to make them work as hard as possible for those 25 points. If they score 25 but are exhausted at the end of the game, then you’ve done well… What you were really trying to do was to build a reputation for yourself. You were trying to make it so that after a while, everyone coming to face you knew that you were going to give them trouble.」

(どうしても彼らは得点を取るのだ。俺の仕事は彼らがその25点を取る過程でラクをさせないこと。彼らが25点取って、ゲームの終わりでヘトヘトならば俺は良い仕事をした。本当に大事なのは自分の評判だ。あいつは簡単には点を取らせてくれないと思わせればしめたものだ。)

プロの世界は技術の差は少ないもので、あとはメンタルの勝負だと言うことが良くわかります。技術の世界も似たようなことが言えると思います。技術力の差みたいなところは数年勉強すればそこそこ埋まっていきますが、本当に成果を出す技術者はメンタルが強いし、あいつに任せればなんとかなるだろうと言う評判が立つものです。

この本のもう一つ面白い視点は、アメリカにおける黒人差別に対する問題提起です。イグダーラはイリノイ州のスプリングフィールド市出身ですが、そこではまだ黒人と白人との間のしがらみがあるようです。小学生時代に先生から差別を受けた経験や、そうした地元から抜け出すことができずに才能を殺していった友人の話が印象的でした。

他にも、NBAの審判についての考えや、彼がなぜ大学を2年で中退してプロになることを決めたかなど、いくつも面白い話が第一人称で書かれている良書です。

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

※石角友愛の著書一覧

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