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AIシナジストと仕事のモチベーション-ビジネスインサイダー寄稿

2021/03/24 メディア掲載実績, ビジネスインサイダー 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

AIシナジストと仕事のモチベーション-ビジネスインサイダー寄稿

仕事で幸福を感じる人に共通する、
3つのポイント…MIT教授とスコット・ギャロウェイ氏のアドバイス

こんにちは。パロアルトインサイトCEO・AIビジネスデザイナーの石角友愛です。春になり新学期、新職場の時期になりました。今回は、私が企業の人事部から相談をうける中で一番多い課題である「若者の離職率」と「どのようなキャリアデザインをすれば今いる場所でキャリアアップできるのか」について書きたいと思います。

厚生労働省が調査した「新規大卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者)」によると、大学新卒の約3割の人が入社3年以内に離職しています。また、新卒入社1年目でも、平均すると15%の人が離職しています。その一方で、30歳台から 50歳台半ばまでは、 約半数が初職から離職することなく就業を継続しているというデータもあります。

なぜ特に転職の傾向が高いのが20代前半の若者なのでしょうか。

仕事で幸福を感じる人に共通する3つのポイント

人がモチベーションを維持するためには心理的条件3つを満たした環境に身を置く必要があるという(写真はイメージです)。
撮影:今村拓馬

米マサチューセッツ工科大学(MIT)の元コンピューターサイエンス教授であるカル・ニューポート氏は、著書『So Good They Can’t Ignore You』でSDT(Self-Determination Theory) が仕事で幸福を得られる人とそうでない人の違いを理解するのに役立つと言っています。

SDTでは、人がモチベーションを維持するためには以下の3つの心理的条件を満たした環境に身を置く必要があるといいます。

1. 自主性
自分のスケジュールや仕事において裁量があり、自分の仕事が大事な仕事だと実感できること

2. 能力
仕事内容が自分の得意なことであると実感できること

3. 関係性
他者との関係性を実感できること

SDTの観点から見ると、20代前半では自分の能力が顕在化されていない場合も多いため、会社で自主性を持って能力を発揮できるような仕事を任される機会になかなか恵まれず、結果的に、モチベーションが維持できず、転職につながるということが言えそうです。

つまり、組織では能力がある人ほど自主性を持たせる傾向が強いにもかかわらず、「能力の顕在化」や「組織における他者への能力の証明」には、ある程度の時間や、そのための機会を与えられる環境を要するので、SDTで言うところの「自主性」と「能力」の心理的条件が入社した当初は満たされづらい。それが、高い転職傾向に反映されていると考えられます。

また、SDTの興味深いところとして、モチベーションを維持するための心理的条件に「好きなことをやる」「情熱」などの条件が入っていないことが挙げられます。

それどころか、ニューポート教授は「情熱を感じること」を軸にキャリアを形成をするのは必ずしも得策ではないと言っています。

「情熱」を軸にキャリア形成するのは得策ではない?

キャリアデザインにおいては「好きなこと」よりも「キャリアキャピタル」が大事だとされる(写真はイメージです)。
撮影:今村拓馬

では、何を軸にキャリア形成をすればよいのでしょうか。ニューポート教授は「キャリアキャピタル」を構築せよと言っています。

キャリアデザインにおいて「好きなこと」よりも大事な「キャリアキャピタル」とは何でしょうか。これは、SDTで提示された3条件を満たすために、仕事の相手にこちらが見返りとして提供することができる「希少価値の高いスキル」と定義されています。

仕事というのは職種や形態、立場に関係なく必ず相手が存在します。上司や取引先、顧客、投資家などです。その相手に対して、あなたが提供できるスキルは何か、それが希少価値が高いほど、キャリアキャピタルは大きなものになります。

今回、私は『“経験ゼロ”から始める AI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)という新著を書きました。本を書くにあたって驚いたのは、IT業界の人ではない、理系の人でさえないにもかかわらず、AIプロジェクトに携わって自分の会社の中でどんどんキャリアップしていく人たちがいるということでした。

私はこのように、自分の職種とAIを掛け合わせて相乗効果を生みだしキャリアアップする人たちを「AIシナジスト」と呼んでいます。

キャリアキャピタルとしての「AIシナジスト」

https://www.paloaltoinsight.com/membership-checkout/?level=4
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パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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