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AI開発会社で行うアンラーニングの習慣とキャリアの考え方 – flier(フライヤー) 記事掲載/「小分け」と「ルーティン化」で自分と組織をアップデートせよ【石角友愛と読む一冊】『仕事のアンラーニング』

2021/10/28 メディア掲載実績 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

「小分け」と「ルーティン化」で自分と組織をアップデートせよ
【石角友愛と読む一冊】『仕事のアンラーニング』

ビジネスの「反対側」に立ってみれば、見える世界が変わる

『仕事のアンラーニング』を取り上げた理由は、「アンラーニング」はまさに今の時代に求められている考え方だと感じたからです。

アメリカでは近年、「大学4年間で勉強したことを40年間にわたって使う」時代から「4年間かけて学んだことを、その次の4年間のキャリアで使う」時代になっているといわれています。スキルをはじめとして、自分を常に新しくアップデートする必要があるのです。

アップデートといっても、必ずしも「MBAを取得する」などといった大きなことに挑戦する必要はありません。もっと小さなゴール、たとえば「新しいツールを使えるようになる」といった粒度のものでも、大きなスキルアップにつながるでしょう。

「反対側の立場の人間になること」に挑戦するのもおすすめです。サービスを「提供する側」と「提供される側」では、見えている世界が180度違いますよね。提供する側にまわってみると、新たな世界が広がっているはずです。YouTubeをただ受動的に見ている側からYouTuber側にシフトして、企画・撮影・結果分析をやってみるのもいいかもしれません。

IT業界に飛び込んだのは、本能に逆らえなかったから

私は2010年にハーバード・ビジネス・スクール(HBS)を卒業しました。卒業後の進路として、グローバル系コンサルティング企業の日本拠点からオファーをいただいていたのですが、このオファーを受けるべきか、やめておくべきか、本当に迷っていたのです。

コンサルティング企業に入社すれば、安定した生活が送れることは間違いありません。しかしHBSでの勉強を通して、それまで未知の世界だったIT業界に身を置きたいという気持ちが芽生えてきていました。

グーグルで働きたいという夢もありましたが、コネも実務経験もない。さらには当時妊娠中で、予定日も迫っている。コンサル風にリスクベネフィット分析をすると、日本に帰り、コンサル企業に入社したほうがいいのは明らかでした(笑)。

迷いに迷ってHBSの教授にすべてを打ち明け、相談したところ、「何を馬鹿なことをいっているんだ。MBA留学を経験した後は、どんな企業もあなたのことをゼロベースで判断してくれる。だからここに来たんでしょう?」といわれてハッとし、ITの道に進むことを決意しました。理屈ではコンサルティング企業に就職したほうがよかったのでしょうが、「はじめてのことに挑戦したい」という本能には逆らえませんでしたね。

アンラーニングのコツは「小分け」すること

新しい仕事、新しい土地、そして出産という新しい経験。当時の私には、3つの新たな変化が同時に訪れたことになります。

未経験の業界に進んだら、大きな失敗をしてしまうかもしれない。まずは小さく試してみよう――そう考えた私は、コンサルティング企業からのオファーをキープしたまま、1か月間だけシリコンバレーに住んでみることにしました。「シリコンバレーの雰囲気を感じてみよう。嫌なら日本に帰ればいいんだから」と自分に言い聞かせて。

現地に住んでみると、すぐにあの街に恋をしました。道路に“Google”など、象徴的な企業の名前がついているんです! ワクワクがとまらず、シリコンバレーにとどまることを決めました。

何か新しいことをはじめたり、古い経験をアンラーニングしたりするとき、「確実なものを残しながら、小分けして挑戦する」というのは有効な方法だと考えます。転職したいと思ったら、その業界に関する本をたくさん読んだり、転職したい業界で働いている友人に話を聞いてみたり、副業で飛び込んでみたり……まずは小さくトライしてみましょう!

こうしたキャリアの考え方については、著書『“経験ゼロ”から始める AI時代の新キャリアデザイン』に書いているので、ぜひキャリアを考えるきっかけにしていただければと思います。

組織ではアンラーニングを「ルーティン化」する

私がCEOを務めるAI開発会社、パロアルトインサイトでは、学習コストを払ってでも、常に新しい技術や考え方、アプローチ、ツールにトライしています。

「うまくいっているなら、現状維持でもよいのでは」と疑問に思う方もいるかもしれません。たしかにアウトプットを最大にするなら、「同じことをひたすら繰り返す」のが近道でしょう。ただ、凝り固まった過去のやり方をベースにすると、機会損失になりますし、正しいアプローチが生まれないことが多いんですよね。

私の会社でも、エンジニアたちに「仕事に直結していない学術論文」を選んでプレゼンしてもらい、それをビジネスに生かす方法について話し合う場を週に1回設けているのですが、この習慣もアンラーニングの一環といえるかもしれません。現状に満足しないために、いわば「変えることをルーティン化」しているのです。

【編集後記】
新しい仕事、新しい土地、そして出産という新しい経験。3つの大きな変化を同時に経験した石角さんのアドバイスは、胸に迫るものがありました。

「確実なものを残しながら、小分けして挑戦する」は、仕事のみならず、プライベートでも使えます。石角さんはコロナ禍で「突然、アウトドアにハマった」そうですが、アウトドアに興味を持つと、まずアウトドア関連書籍をたくさん読んだのだといいます。キャンピングカーの構造やタイプを系統立てて把握し、その全体像を理解したあと、「どの車種が自分にとってベストなのか」を考えたとおっしゃっていました。

何かに挑戦したいとき、まずは本を読んで、その分野の見取り図を頭の中にインストールする――誰にでもできて、かつ効率のよい方法です。AIやDXに関心のある方は、石角さんのご著書を読むことからはじめてみませんか?

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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