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大退職時代で注目『YOLOエコノミー』とは-毎日新聞 寄稿連載

2022/02/21 メディア掲載実績, 毎日新聞 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

米国で注目される「YOLOエコノミ-」。YOLOとは「人生一度きり」を意味する略語だ

「人生一度きり」コロナで広がる米経済の新潮流-毎日新聞・経済プレミア 「石角友愛のシリコンバレー通信」

 

この連載では以前より、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)でライフスタイルを見直す若者世代の話を紹介してきた。例えば、大退職時代を迎えた米国のシリコンバレーから優秀なインド系移民が母国に帰っているトレンドなどだ。

「人生一度きり」

このように、パンデミックをきっかけに自分の働き方や生き方を見直す人たちが生み出す経済を「YOLOエコノミー」という。YOLOとは「You only live once(人生一度きり)」の略であり、著名歌手が歌詞に使ったことで有名になった言葉だ。

パンデミックで親しい人を失ったり、生活環境が変わったりすることを強いられる中で、一度しかない自分の人生を後悔しない形で最大限に生きていこう、と思う人たちの行動様式とはどのようなものだろうか。

増える「スモールビジネス」

写真共有サービスのピンタレストの2022年版トレンドリポートを見ると、21年に一気に増えた検索ワードに「スモールビジネス(小規模事業)」関連が多くあることが分かる。中でも、「アートビジネス アイデア」や「移動型ビジネス アイデア」などの検索数は前年比75~100%も上昇した。

手作りのアクセサリーなどを作って販売するクリエーターのマーケットプレースである「Etsy」というサイトが成長していることからも分かるように、今後は空いた時間に自分の得意なことや趣味でお金を稼ぐというスタイルの人がさらに増えるだろう、というトレンド予測がなされている。

実際、スモールビジネスという形で独立起業をする人の数はどれくらい増加傾向にあるのだろうか。

ある調査によると、米国の中小企業の登録申請数は、17年には約320万件、19年には約350万件と、パンデミック発生前から緩やかに増えていたが、パンデミックが発生した20年は約440万件と大きく伸びたという。その後も増加傾向は続き、21年は500万件を超えるまでに上昇した。

働き方を変える人たち

このように、スモールビジネスを立ち上げて「空いた時間に稼ぐ」スタイルの人が増える一方で、自分の人生の目的を改めて考え、働き方自体を変える人たちも増えている。

米紙ニューヨーク・タイムズの記事「Welcome to the YOLO Economy(YOLOエコノミーへようこそ)」に紹介されている、とある30代の弁護士男性の話は象徴的だ。

彼はある日突然、自宅の台所のテーブルで毎日10時間ほど仕事をしている人生に嫌気がさしたという。そして「何も失うものはない。もしかしたら明日死ぬかもしれないんだから」と気がつき、大手法律事務所のパートナーを辞め、近所の小さい法律事務所に転職をした。

結果的に、家族やペットの犬と過ごす時間も確保できるようになり、「弁護士であることに変わりはないけれど、毎朝仕事に行くことにこんな楽しみな気持ちになるのは久しぶりだ」と述べた。

「幸せの方程式」への疑問

また、同記事の中で、ハーバード・ビジネス・スクールの上級講師であるクリスティーナ・ウォレス氏は次のように述べている。「私たちは皆、コロナ禍で今生きている人生が自分の望むものであるかどうかを改めて考える1年間を過ごしてきました。特に若い人たちは、これまで『一生懸命働いてローンを返済すれば、いつか人生を楽しめるようになる』と言われてきましたが、現在では多くの人がその方程式に疑問を抱いています。『今すぐ幸せになりたい場合にはどうすればいいの?』と」

幸せの定義は個人が定めるものだが、心理学には「Locus of Control (統制の所在)」という言葉がある。端的に言うと、自分でコントロールできることが多いほど、人は満足感や達成感を得やすいというものだ。

問題にぶつかったときも、自分でコントロールできることは何かという視点で考えると、解決に向けたアクションに落とし込みやすくなる。逆に、自分は他者や社会、会社などの外的要因に動かされていると感じる状況が増えれば増えるほど、無気力感が強化されていってしまい、行動を起こせなくなる。そういう意味では、このようなYOLOムーブメントは、より本質的な幸せを探求するための行為だとも言える。

YOLOで影響を受ける業界

しかし、YOLOエコノミーが活発になり、若い世代の離職率が高まるにつれ、影響を受ける業界が増えることが懸念されている。

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パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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