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人材不足が続くアメリカの新潮流「YOLOエコノミー」とは
2022/03/23 ブログ 
by kawakamitakuro 

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。今回の「Level 5 by Palo Alto Insight」の概要を文章で読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

 

人材不足が続くアメリカの新潮流「YOLOエコノミー」とは

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

まず初めに、リスナーの皆様からいただいたコメントに回答したいと思います。

今回は「AIのような最新テクノロジーが浸透していく中で、ITリテラシーを高めることは必須なのだと理解しました。その一方で、人間ならではのスキルを高めるのも大事だと思います。ビジネスの最前線にいる皆さんが、高めておいた方がいいと思うスキルを教えてください。」という質問に出演者全員が回答しました。

 

<長谷川貴久>

私は、必ずしもITリテラシーを高めることは必須ではないと思っています。例えば、人類の中でピアノが非常に重要な位置付けになったからといって、全員がピアノを学ぶ必要はありません。あくまでもITリテラシーは「教養」として取り入れるくらいの意識でもいいのかなと思います。

その上で学ぶべきだと思うスキルは「戦略的学習力」ではないでしょうか。つまり、「スキルを学ぶスキル」を高めることが重要ということです。1ヶ月間かけて1つのスキルを8割方習得することができれば、1年で12個のスキルを習得できることになります。これらの掛け合わせによって、かなり市場価値の高い人材になるのではないでしょうか。

<山崎壯>

一番最初に思いついたのが「調整力」です。AIが使える世の中になってくると、最初からAIが当たり前の世界になってしまいます。例えば弁護士事務所などでも、簡単な契約書のチェックはAIを使って行える世の中になっています。その時、仮にAIが機能しなくなった場合に何もできないようでは危険でしょう。

あくまでも「AIを使いこなす人間」であることが大切です。「AIに使われる人間」になってしまうことが、最も危険なのではないでしょうか。

<石角友愛>

山崎さんと少し似ていますが、やはり人間の基礎的なスキルというのは今後もしっかりと身につけていくべきだと思います。私は大学時代に心理学の授業を受講していましたが、このAIビジネスを進めていく上で当時の学びがとても生かされています。逆説的ではありますが、やはり人間の真理や認知の仕組みなどを知ることは非常に大切なことだと思うのです。

そのため、人間力とITリテラシー、両方を高めていくことが非常に重要になってくるのではないかと思います。ぜひ頑張ってください!

 

今後も引き続き、「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

 

大退職時代におけるアメリカの新潮流「YOLOエコノミー」

第8回で取り上げる「今週のホットニュース」は「人生一度きり」コロナで広がる米経済の新潮流です。

ニュースの概要

2021年、アメリカでは大退職時代(Great Resignation)が到来しました。これは、新型コロナウイルス感染拡大による価値観や働き方の変化がきっかけとなっており、2021年9月の時点で退職者は過去最大の440万人を記録しています。

この大退職時代において新潮流とされているのが「YOLOエコノミー」です。これは「You Only Live Once(人生一度きり)」の頭文字をとった言葉で、一度しかない自分の人生を後悔しない形で最大限に生きていこうと思う人たちの新しい行動様式として誕生したものです。このYOLOエコノミーについて取り上げたのが、今回の記事になります。

 

日本においてはどうなのか

このようなアメリカの新潮流に対して、日本でも会社をやめて独立したり、フリーランスになるといったケースが増えていると山崎は話します。今はランサーズをはじめとするクラウドソーシングサイトも増加し、フリーランス同士の繋がりも加速しているようです。やはり、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、リモートワークやノマドなど多様な働き方を模索する人が増えているのでしょう。そうして自分の時間を有効利用し、自己実現につなげているケースも少なくないのです。

実際に山崎自身も、20代でコンサルをやっていた時期は「息を抜く時間」というのを大切にしていたと話します。当時は激務で毎日終電で帰るような生活だったようですが、家に帰ってプレイステーションで遊ぶことでリフレッシュしていたそうです。こうすることで、自分の仕事を客観視することができたり、俯瞰で物事を見て落ち着かせられたといいます。

 

自分でコントロールすることの大切さ

石角は「自分でコントロールすることの大切さ」について指摘しています。心理学の用語で「locus of control」という言葉がありますが、これは「自分でコントロールできることが多いほど、人は満足感や達成感を得やすい」という考え方です。

例えば、問題にぶつかった時、自分でコントロールできることは何かという視点で考えると、アクションに落とし込みやすくなり、行動を起こしやすくなるようです。逆にいうと、他人や社会・会社などの外的要因に動かされてしまうと、無気力感が強化されてしまうということになります。

つまりYOLOエコノミーという考え方も、フリーランスや独立することによって、自分がコントロールできる範囲を広げられるということになります。このことからも、自己実現において働き方や環境を変えるというのは、一つの良いアイデアなのかもしれません。

 

企業側に求められるものとは

長谷川は自身の幸せの方程式について「前に進んでいる自覚がある時に、幸せを感じる」と話しています。つまり、難しい問題に直面した時、その問題を乗り越えることができた時に達成感や幸せを感じるということです。このような幸せの方程式を見つけていくことの重要性は、今後大きくなるでしょう。

また山崎は、個人の幸せが多様化したときに、企業側がどのようなアクションを起こさなければならないのかについて指摘しています。ただ単純に賃金を挙げても、長期雇用につながる可能性は低いでしょう。より重要になってくるのは、従業員のキャリアパスの透明性を高めることだと指摘しています。

アメリカの企業の中には、大学と提携を組んでMBAの授業を展開している企業もあるようです。これにより、ビジネスの基本について従業員が学ぶことができます。このようなトレーニングプログラムの充実度や、ちょっとした意識の差というものが、非常に大切になってくるでしょう。

そして企業側は、人手不足を前提とした経営を進めていくべきだとも話します。第1回放送で紹介した「ど冷えもん」などもまさしく無人化の良い例です。電気自動車で有名なテスラでも、AIや機械化を推し進めることにより工場の人員を大幅に削減しています。このように、様々なやり方を駆使して、企業側もアクションを起こしていく必要があるでしょう。

 

今週のおすすめコンテンツ「学ぶ力を強くする 〜ガリ勉しないで成績をあげる脳の使い方〜」

「今週のおすすめコンテンツ」は、長谷川の紹介する「学ぶ力を強くする 〜ガリ勉しないで成績をあげる脳の使い方〜」です。これは、今回の放送でも登場した「戦略的思考法」を学ぶためにおすすめの一冊となっています。脳の構造から体系立てて効率的な学習法を教えており、これからの「生涯学習の時代」において、受験生や学生だけでなく様々な人に読んでもらいたい本です。

この本の中で特に取り上げているのが「アクティブラーニング」です。本を読むにしても、ただ読むのではなくノートに書き出してみるなど、実際にアウトプットを行うことの重要性を説いています。石角も本を読むときは、要点をNotionなどにメモしておくことで記憶しやすいと話していました。

ぜひこちらの本を参考にして、戦略的思考法や効率的な勉強法について身につけてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#8の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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