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インポスターシンドロームへの対処法について
2022/06/28 ブログ 
by kawakamitakuro 

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

インポスターシンドロームへの対処法について

前回の放送からオピニオンボックスという意見箱を作りました。早速多くの視聴者様からコメントをいただき、大変嬉しく思います!

ぜひ、今後ともお気軽にご質問・ご感想いただければ幸いです。

そして今回の放送では、石角が最近ショックだったというニュースから取り上げました。それは、iPod生産終了のニュースです。

 

2001年に発売された革命的音楽デバイス

皆さんはiPodをご存じでしょうか。もしかすると、今高校生や中学生の方はご存じないかもしれません。iPodとは2001年にAppleが発売した音楽プレーヤーで、手のひらサイズのデバイスが大変話題となりました。

当時はCDレンタルショップで借りたCDを、MDにダビングして聴いていたため、この小さなデバイスの中に1000曲も楽曲が入ることには大変驚いたといいます。石角も、当時iPodが出していた広告である「ポケットに1000曲」というキャッチフレーズが非常に印象的だと語っています。

また、山崎はあまりに革命的なデバイスであったがゆえに、最初は半信半疑だったと話しています。スーパーファミコンやフロッピーディスクに慣れ親しんでいたがゆえ、本当にこんな小さなデバイスに沢山の曲が入るのか、信じられなかったようです。それほどに、当時としては革命的な音楽デバイスの発売だったといえるでしょう。

 

デバイス以外にも新しさが詰まっていた

iPodが素晴らしかったのは、その大きさや機能だけではありません。デバイス自体のデザインももちろんですが、特にイヤホンは非常に魅力的だったようです。

当時は、あくまでも音楽を聞くためのツールでしかなく、なるべく目立たない色のイヤホンをユーザーは求めていました。しかし、このiPodと一緒に出た白いイヤホンが非常に格好良く、首にかけたり片耳だけ付けたりなど、様々な使い方をしていたようです。この画期的なデザインも、iPodが革命的だったという理由になっているかもしれません。

今後も引き続き、「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

 

インポスターシンドロームへの出演者3名による対処法

第19回で取り上げる「今週のホットニュース」はImpostor Syndrome Has Its Advantagesです。

ニュースの概要

新学期が始まったこの時期に増える「インポスターシンドローム」に関するニュースになります。

インポスター(詐欺師)の名前の通り、自分の達成した功績を肯定できず、それが周囲から評価されても自分はそんなことないと感じてしまう傾向のことで、女性や社会的に成功した人たちの中に多く見られる症候群です。Meta Platforms(元 Facebook)COOのシェリル・サンドバーグ氏や、俳優のエマ・ワトソン氏などの著名人も、自身がインポスター症候群であったことを公表しており、アメリカの70%近くの人がキャリアの中で一度は偽者思考を抱いたことがあるという調査結果も出ているのです。

 

日本での認知度

日本の方にとって、インポスターシンドロームとはなかなか聞きなれない言葉かもしれません。しかし山崎は、「インポスター」という言葉自体は、別の文脈から知っている方も多いのではないかと指摘します。

皆さんは「Fortnite」というゲームをご存じでしょうか。世界的にヒットしているオンラインゲームで、こちらのゲーム内で「インポスターズ」というゲームモードがあるそうです。このインポスターというのは日本語で「詐欺師」という意味であり、このゲームモードでもプレイヤーを騙していくといったルールが存在します。このように別の文脈から「インポスター」という言葉の認知自体が向上している可能性があるのです。

 

決してネガティブな要素だけではない

このインポスターシンドロームは、症状だけを聞くとネガティブに捉える方も多くいると思います。しかしこの記事によると、実は利点もあるといった内容が書かれているのです。

具体的には、人間関係をより巧みに構築できたり、対人スキルが高いケースが多いとされています。また求職者の場合、面接前の非公式なチャット内でより多くの質問をしている人が多く、採用担当者に人間的スキルを高く評価される場面もあるようです。つまり、あくまでもマイナスの影響だけではなく、プラスの面も持っているということなのです。

 

出演者も似たような状況にいた

長谷川はこのニュースを読んで、自身も同じような状況に陥ったことがあると話していました。特に、MBAを取得した上でエンジニアリングチームに所属したというバックグラウンドは特殊だったため、当時は周りの優秀なプログラマーに圧倒されていたといいます。

元々はiTunesのマーケティングを担当していたため、そこからSiriのデータサイエンティストとして活動するまでは非常に苦しかったようです。周りの人々はエンジニアのエキスパートばかりで、始めて3ヶ月間はがむしゃらに勉強していたといいます。しかし、その中でも少しずつ成功体験を重ねることで、自分に自信が持てるようになったようです。

山崎は高校生の時に、インポスターシンドロームのような状況に陥ったと話します。少しずつ成績が上がっていく中で、東京大学を受験しようと決意し、そのまま東大のキャンパスまで足を運んだそうです。その時に、構内を歩く人々をみて不思議と緊張していたといいます。隠れてしまいたくなるような、不思議な感覚があったようです。

しかし、実際に東大に合格して東大生と触れ合う中で、そのような人たちにも苦手な分野があることを知りました。いい意味で、東大生でもこんな感じなのかと、実際に関係を持つことによって心理的不安が少なくなったと話します。このように、抽象的な思い込みではなく実際に話してみることで、インポスターシンドロームから脱却するきっかけが得られるのかもしれません。

 

脱却するために必要なこと

長谷川は、以前読んだ2冊の書籍に書いてあったことを踏まえて、インポスターシンドロームから脱却する方法について分析していました。それは、自分が2つの異なる立場の組織に所属することだと話します。1つは、実力が明らかに上の人たちとの組織に属すること。2つ目は、自分が周りを引っ張っていくような人たちとの組織に所属することです。

これにより、一方では周りの優秀な人たちについていかなきゃいけないという感覚になり、もう一方では、下の人たちをいかにして引っ張っていくのかという、異なる二つの感覚で物事に取り組めると言います。これが、心理的不安を軽くさせる、一つの方法として有効なのではないかと話していました。

自分自身が「頑張れる」ことや「できる」といった感覚を認知し、他人に対してもいい意味で「そこまでじゃない」と認知することこそが、インポスターシンドローム脱却のヒントになるのかもしれません。ぜひこの話を参考にして、モチベーションを維持しながら頑張れる環境を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

今週のおすすめコンテンツ   「セヴェランス」

「今週のおすすめコンテンツ」は、長谷川の紹介する「セヴェランス」です。

Apple TVで配信しているドラマになります。会社から一歩踏み出すと、社内で起きたすべての記憶が自動的に削除されるという斬新な設定のもと、究極のワークライフバランスを描いた作品となっております。ぜひ興味を持った方は、一度観てみてください。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#19の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事及び東京都AI戦略会議 専門家委員メンバーに就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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