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ESG評価の課題とは?AI活用による課題解決
2022/07/01 ブログ 
by kohei 

ESG 評価の重要性と課題解決のためのAI 活用

ESGとは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)を示す言葉で、国連が提唱したことで世界的に広く使われるようになりました。

企業が長期的に成長するため経営においてESGの3つの観点が必要だとされており、企業が主体となって取り組むことで企業価値を向上させ、投資家が事業へ投資する際に投資の永続性と道徳的効果を判断するのに役立つ要素として認識されております。

しかし、世界的にESGが使われるようになった反面、ESGには課題があります。それは標準化されたESGガイドラインがないことです。

ESGのデータ分析や解釈は、様々な投資ネットワークや管轄区域で異なるため、投資家や企業や国の境界を越えて簡単に比較検証できないのです。

ESGの評価の課題は以下の4つです。

  1. データの種類:企業は、様々なフォーマットやスキーマで、社内外の異なるソースからESGデータを収集し、整理しなければなりません。
  2. 迅速性:ESGデータは頻繁に変更される傾向があるため、企業はデータを素早く分析する必要があります。
  3. データ量:企業は、ESGパフォーマンス評価するため大量のデータを分析する必要がありますが、そのデータ量は決まっておりません。
  4. 標準化されたESG指標の欠如:標準化されたESG指標がないため、異なる投資先で一貫した評価構造を構築することが困難です。

企業のESGデータを分析したり正確に理解するためにも、ESG評価に関わる大きな課題解決にAI の活用が期待されております。

たくさんのデータを扱うESG評価では、AIの予測分析の助けがあってこそ、企業は業務パフォーマンスを向上させることができるでしょう。

 

ESG 評価へのAIの活用

企業はAI技術と自然言語処理(NLP)技術の駆使することで、ESG評価につながる膨大な量のデータをシームレスに分析することが可能になります。さらに、センチメント分析アルゴリズムを活用することで、テキストベースの評価に加えて、感情的な分析を重ねることができ、組織のパターンや社会からの反響など詳しく調査することもできるかもしれません。ソーシャルメディアが大きな影響力を持つ今の時代、SNS上の情報やローカルニュースなど人間が手作業で情報を収集するのは困難でありますが、AIを活用することで効率よく作業が行える、かつ、感情までも分析することが可能となるのです。

リアルタイムでESG分析を可能とするAIアルゴリズムでは、情報を迅速に抽出、測定することが可能となり、ESG評価につながる警告やタイムリーな指標を知らせ、企業活動の傾向を正確に把握するサポートができるでしょう。

ESGの取り組みを考慮し、社会に良い影響を与えるために資金を投資する投資家が増えている中、標準化された指標がないことや、評価方法が異なることで頭を抱える投資マネージャーがいることも事実です。AIにより大量のデータが迅速に分析され企業のESG評価が可視化されることで、投資家は社会的責任や環境に配慮した企業へ投資を行うことがスムーズになるでしょう。

 

AI技術を活用するESG評価機関

RepRisk:スイスを本拠としてESG評価/データ提供

1998年に設立し、スイス・チューリッヒに本社を置くRepRisk AGは、AIと機械学習を人間の知能と組み合わせて活用しており、公開情報を体系的に分析し、重要なESGリスクを特定する、ESGデータサイエンスのパイオニアです。 RepRisk ESGリスクプラットフォームは、ESGリスクに関する世界最大のデータベースであり、200,000を超える公的機関・民間企業と55,000を超えるインフラストラクチャープロジェクトをカバーしています。

(参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000102816.html

 

Truvalue Labs:米金融情報大手であるファクトセット(FactSet)傘下

AIを活用して、世界中の10万以上を超える情報源からデータを収集し、企業のESGパフォーマンスに関する投資家の目線を把握します。外部ソースからの企業のESG行動に焦点を当て、従来のESGリスクデータをポジティブなイベントとネガティブなイベントの両方をカバーしています。イベントが発生すると同時にAIを用いて毎月100万を超えるドキュメントを集約、抽出、分析してスコアを生成します。Truvalue Labsは2020年11月にFactSet Research Systemsの子会社になりました。

(参照:https://www.jpx.co.jp/corporate/sustainability/esgknowledgehub/esg-rating/08.html

 

esgbook(アラベスクS-Ray):資産運用事業を中核としてサステナビリティ金融事業を推進するアラベスク・グループ

資産運用事業を中核にサステナビリティ金融事業を推進してきたアラベスク・グループ。2018年にESGリサーチの社内ツールであったS-Ray®を独立したESG評価事業としてアラベスクS-Rayをスタート。2019年には資産運用事業にAIを取り入れたAIエンジンを開発し、アラベスクAIを設立。2021年、アラベスクS-RayはESGの情報開示プラットフォーム「ESGブック」を開設し、アラベスクAIはAIによる運用支援プラットフォーム「AutoCIO」を開設しました。これからも金融、サステナビリティ、AIの融合を目指すことで、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

https://www.jpx.co.jp/corporate/sustainability/esgknowledgehub/esg-rating/07.html)

 

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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