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ヘルスケア×テックの領域に広がる可能性 – GAFAMの狙いとは
2022/07/13 ブログ 
by kawakamitakuro 

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

ヘルスケア×テックの領域に広がる可能性 – GAFAMの狙いとは

今回の収録では、Twtterのコメントでいただいた質問に回答するところから始まりました。

今回いただいた質問は「プロダクトマネージャーへの転身」についてです。

「データサイエンティストやプログラマーなどの技術職であれば、どこかで学習することで分かりやすくキャリアを築けると思うのですが、PM(プロダクトマネージャー)のような職業にに転身するには、どのようにキャリアを築けば良いのでしょうか。」といった質問内容でした。

 

短期集中型のブートキャンプを利用する

アメリカにおいて、実際に転職する上で主流になっているのは「ブートキャンプ」です。これは、短期集中型で技術を身につけるオンラインスクールになります。大学の講義で学ぶよりも実践的な内容となっているため、転職する前にスクールに通うことも多くなっています。

実際、ブートキャンプでスキルを身につけてからパロアルトインサイトを志望する方も多く、大学を中退してブートキャンプに乗り換える人も少なくないようです。大学で学ぶ内容は、ベースとなる基礎力や理論力を養うことに重点が置かれますが、ブートキャンプではとにかく実践力が磨かれるため、スキルを上げたい方にはピッタリかもしれません。

 

なぜプロダクトマネージャーになりたいのか

本題である「プロダクトマネージャーへの転身」については、なぜプロダクトマネージャーになりたいのかによって見極める必要があると、長谷川は話します。というのも、プロダクトマネージャーとは「プロダクトの開発」が仕事にあたるため、ものづくりの意識がある人の方が向いているようです。

もし、「面白そうだから」といった理由ではなく、プロジェクトマネージャーの仕事自体に興味を持っている方であれば、IT系に限らずプロダクトマネージャーのお仕事を経験してみると良いのではないでしょうか。それらを経験し、経歴を積み重ねることで、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアが充実するはずです。ぜひ、自分自身のやりたいことを見極めた上で、キャリアを選択してほしいと思います。

今後も引き続き、「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

 

ヘルスケア×テックの領域に広がる可能性とは

第21回で取り上げる「今週のホットニュース」は米IT、ヘルスケアに照準 GAFAM、特許出願に10年で10倍 技術蓄積し囲い込みです。

ニュースの概要

日経新聞が、マイクロソフトやアップルなど米IT大手5社(GAFAM)の特許情報を分析したところ、ヘルスケアのデジタル化を見据えて技術を蓄積していることが明らかになったようです。関連の出願は2000年代に比べて10年代には約10倍になっており、健康管理や遠隔診療などでデータや顧客の囲い込みをしているのではないかと指摘しています。また、2027年にはヘルスケア市場の市場規模が16兆円にのぼるとも推定されており、どこでも診断や治療ができる将来を目指す競争が進んでいるとのことです。

 

ヘルスケア×テックの異なるアプローチ

このニュースで取り上げられている企業は、それぞれに異なるヘルスケアへのアプローチをしています。例えばAppleでは、自社の持つ「ハードウェア」と掛け合わせたヘルスケア領域を開拓しており、Googleはタンパク質の構造をAIで予測するという「データ領域」でその強みを発揮しているのです。

ただし長谷川は、必ずしも特許数がその企業の戦略を反映しているわけではないと指摘します。というのも、特許を取ること自体は容易であり、特許をとった技術が製品に反映されるケースは非常に低いことから、強いデータとはいえないと分析しているのです。

もちろん、全く興味がないことはありませんが、これからヘルスケア領域にどれだけ投資するのかは、各企業によって思惑が異なりそうです。このように、企業の動向を含めて、今後も目が離せない市場となっているでしょう。

 

Appleの持つ「ハードウェア」の強み

山崎は、Appleの持つハードウェアの強みに着目しました。例えば、ワイヤレスイヤホンの「Air Pods」は、会議のタイミングや移動中の通話など、仕事で使う機会が非常に多いです。そのため、最も身体に密着しているデバイスであることから、ヘルスケア領域との相性も良いのではないかと分析しています。

また、すでにウェルネス領域で存在感を発揮しているのが「Apple Watch」です。石角は、Apple Watchのない生活は考えられないと話すほど、Apple Watchを愛用しています。この製品は、心拍数や心拍リズムを手軽に計測できる「心電図」や「カロリー計測」など、健康状態の把握に必要な情報を腕につけているだけで収集してくれます。これも、身体に密着するハードウェアだからこそ、実現できたのかもしれません。

このように、Appleがもつハードウェアの領域は、ヘルスケアの領域において非常に強い武器になるでしょう。

 

現在進行形でヘルスケア領域は開拓されている

山崎は、インテグラルの投資先である「アデランス」のケースを紹介しています。アデランスでは、髪の毛に関する研究開発が盛んに行われているため、毛髪診断などを通してヘルスケア領域を開拓しているようです。

具体的には、髪の毛の状態から病気のリスクを予期したり、髪の毛のキューティクルについて分析したりすることが挙げられます。血液であれば、直近で食べたものなどが如実に反映してしまうため、瞬間の情報しか得ることができません。それに対して髪の毛は、先端に行けば行くほど古いデータを得ることができ、根本の部分からは最新の健康状態が把握できるのです。これらのデータをもとに、乳がんのリスクを測定したりすることができるといわれています。

髪の毛以外にも、化粧品業界では人それぞれの肌の状態を分析し、パーソナライズな化粧品を作るようなサービスを展開している企業もあります。このように、それぞれの分野でヘルスケア×テックの動きが加速しているのです。

 

今週のおすすめコンテンツ   「BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相」

「今週のおすすめコンテンツ」は、石角の紹介する「BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相」です。

この本は、革新的な血液検査の技術を発明したとして注目を集めたバイオベンチャー「セラノス」と、その代表であるエリザベス・ホームズが起こした巨大詐欺事件の全容を記者が暴いていくストーリーとなっています。実際に起こった事件としても大変話題になりましたが、ジャーナリズムの観点からも非常に面白い作品となっておりますので、気になった方はぜひ観てみてください。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#21の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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