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優秀なタレント・人材を見つける手法について考える
2022/08/17 ブログ 
by kawakamitakuro 

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

優秀なタレント・人材を見つける手法について考える

前回の放送では、Level 5では初となるゲストとして、インテグラルの小林寛生さんをお迎えいたしました。この放送はインテグラル内でも反響があったようで、出演者の山崎も小林さんのバックグラウンドを深く聞く機会がなかったことから、とても面白い内容だったと振り返っています。これからも引き続きチャンスがあれば、ゲストをお呼びして色々なお話を伺いたいと思います。

そして今回も、視聴者からの質問に出演者3名が答えていくところからスタートしました。来年の春からアメリカの大学に留学する方からのコメントで、留学で参加した方がいいイベントやサークル、その他アドバイスがあれば教えて欲しいといった内容でした。

 

広くトライし、深く入り込む

長谷川は、ネットワークを広げることの重要性を語っています。ビジネススクールの同期だけではなく、他の分野を学ぶ学生や、国籍問わずさまざまな人たちと関わりを持つことで、今後につながる非常にいい経験ができるでしょう。また、質問者様は将来的に独立を考えているとのことで、独立する際にも繋がりがあるとそれが武器になります。そのため、広く関係性を構築することが大切です。

また山崎は、それと並行して深い友達を持つことの重要性を指摘しています。そのため、初めは色々なことにトライしてみて、そこから自分自身の深めていきたい分野を見つけたり、友達を作っていくといいのではないでしょうか。

 

学び以外にも魅力が多いアメリカ

石角は、2人の回答とは少し違う視点からアドバイスをしています。それは、アメリカ特有のスポーツ・アウトドアの文化です。

アメリカはNBAやメジャーリーグなど、スポーツが非常に盛んなことで有名です。また、国立公園はとてもきれいな場所で、友達と一緒に自然を体験することも楽しいでしょう。日本に帰ってきてからも、面白いネタになること間違いなしです。ぜひ、勉強以外にもさまざまな経験をして、実りある1年間にして欲しいと思います。

今後も引き続き、「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

 

「Talent」をもとに、優秀な人材の見つけ方について徹底討論

第25回で取り上げる「今週のホットニュース」はTalent: How to Identify Energizers, Creatives, and Winners Around the Worldです。

ニュースの概要

今回は、アメリカで話題になっている「Talent」という書籍の内容を取り上げます。この本は、長谷川がAppleに所属していた時の元同僚であったダニエルグロス氏が書いた本となっており、タレント(優秀な人材)の見つけ方や育て方などを取り扱った本です。

ダニエルグロス氏は若くして起業し、23歳にしてその会社をAppleに売却しました。そこからAppleのディレクターとして活躍したのち、ワイコンビネーターという会社に投資家兼メンターという立ち位置で活動しています。最近では、自身でベンチャーキャピタルを立ち上げるなど活発的な動きを見せており、非常に注目されているビジネスパーソンとして有名です。

そんなダニエルグロス氏が、仕事の中で培った「優秀な人材の見つけ方」について語っているということで、アメリカでこちらの書籍が話題となりました。

 

想像力を起爆するような人材

ダニエルグロス氏は本の中で、タレントを「想像力を起爆するような人材」という風に定義しています。例えばこれは、Facebookのようなアプリケーションを作れるような人や、ゼロからNPOを立ち上げる人など、さまざまな形で存在するでしょう。

このようなクリエイティブな人材を見つけていく時に、最も大きな障壁となるのが「人材に対する官僚的なアプローチ」だと話します。つまりは間違いを最小化して、何よりもコンセンサスを重視する企業文化のことであり、日本でも「新卒一括採用」がこれに当たるのかもしれません。このような、チェックリストに1つずつチェックしていくようなアプローチだと、どうしても優秀な人材が埋もれてしまう可能性があるのです。

そこで、これらの障壁を解消しながら優秀な人材を見つけ出すための具体的な質問内容を挙げています。例えば「プロのピアニストが音階を練習するように、あなたは毎日どんな練習をしていますか」という質問。どんなプロフェッショナルでもスキルを磨き続けなければならないという前提をもとに、本質的な部分を聞くことができる質問として非常に有効的です。

このように、全体の考え方から具体的な質問内容にまで踏み込んだ内容となっているため、読んでいて非常に学びの多い一冊となっています。

 

書類だけで判断しない採用フローとは

長谷川は「本当にいいタレントは、自分から見つけに行かなきゃいけない」という本の一節に注目しています。というのも、通常の採用フローというのは応募者側から書類が送られてきて、採用するか否かを判断するというのが一般的です。しかし、本当にいいと思った人材がいた時は、採用者側からしっかりとアプローチしていく必要があると語っており、非常に面白い視点だと話していました。

また石角は、書類だけで判断しない採用フローとして、インターンの重要性を指摘しています。企業側にとっても働く側にとってもローリスクで、書類だけでは判断できない部分をしっかりと見ることができるため、有効な手段の1つといえるでしょう。また、実際に働くことによってその人自身の成長スピードも把握することができるため、本質的なポテンシャルを見抜くことができるかもしれません。

最初はできないことが多い人の場合でも、学習の速度が早ければ数年でカバーすることができます。実際に、初めは何もできなかった人でも、成長速度が早ければ最終的には特定の分野での強みを発揮してチームに貢献することもできるといいます。その時点でのスキルだけを見るのではなく、その人自身の能力にスポットを当てるというのが大切なのです。

そして山崎は、ハードスキルよりもパーソナリティを重視していると話しています。もちろん、専門的な技術や何か秀でたスキルを持っていることも大切ですが、それ以上に人としての魅力が仕事につながる部分は多くあるといいます。

このように、3人それぞれが通常の採用フローではなかなか見えてこない「その人それぞれの持っている要素」を重要視していることがわかりました。

 

成功からしか人間は学ばない

この本の中の印象的な言葉として「人は失敗から学ぶことはなく、成功からしか学ばない」という一節も挙げています。

失敗するというのは、様々な落とし穴にはまってしまうことを指します。それに対して成功というのは、それらの落とし穴全てを克服した先に待っているものです。そのため、成功した人は、その成功までに存在した全ての落とし穴を克服していることになります。成功して初めて、成功までに必要だった失敗が全て克服できたということになるのです。

そのため、ただの失敗は成功に必要な経験の1つに過ぎず、それだけでは成功につながる経験としては不十分としているのです。一見厳しい言葉に見えますが、ここにもダニエルグロス氏の考える「タレントの哲学」が見えてくるかもしれません。

 

今週のおすすめコンテンツ   「Paul Grahamのブログ記事」

「今週のおすすめコンテンツ」は、長谷川の紹介する「Paul Grahamのブログ記事」です。

これは、Y Combinator創業者のPaul Graham氏のブログとなっています。良質な知恵が満載で、優秀な人材を輩出し続けるY Combinator創業者の思考のヒントを学べるでしょう。スタートアップに興味がある方、投資家の方などは特におすすめです。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#25の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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