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Midjourneyとは?誰でも使えるAIアート生成ツールを解説
2022/08/31 ブログ 
by suzuki 

Midjourney(ミッドジャーニー)とは?
誰でも利用可能なAIアート生成ツールの使い方を解説

 

Open AIが発表したDall•e2を筆頭に、画像生成AIが研究者や開発者、または招待された人のみが使えるものとして徐々に浸透し、話題になっています。中でもSNSを通じて多くの人々が自分の生成した画像を公開して話題になっているのが今回紹介する「Midjourney(ミッドジャーニー)」です。
2022年7月にオープンベータ版が公表された「Midjourney」は、手順を踏むだけで誰でも気軽に画像生成ができるツールとして、多くの方に利用されています。そこで、今回はこの記事を読んでいる皆様がすぐに試していただけるように、Midjourneyについて、使い方などを含めて紹介したいと思います。


▼目次

画像生成AIツール「Midjourney」とは

Midjourneyの詳しい使い方

1. 事前準備

2. 画像生成の指示

3. 追加の指示をして完成

終わりに


画像生成AIツール「Midjourney」とは

Midjourneytとは、どんなサービスでどんな会社が運営しているのかをまず紹介したいと思います。Midjourneyは「文章で指示した通りに、AIが画像を生成してくれるサービス」です。MidjourneyはAIの研究者や開発者だけでなく、13歳以上なら一般の人でも自由に利用できるのが特徴で、2022年の7月にオープンベータ版が提供されると、瞬く間に大人気となりました。現在もTwitterやInstagramなどのSNS上では、AIアート作品が多数投稿され、多くのものがMidjourneyが生成した画像です。それだけ手軽に使えるという点で人々の関心を集めています。しかも、Midjourneyは、25回という限られた回数であれば無料で使えるため、まず画像生成AIについて触れてみたいというかたが気軽に利用するにはうってつけのサービスです。試してみてもっと数多くの画像を作りたい場合は、月額制で10ドルの「Basic」プランか、月額30ドルの「Standard」プランへの加入をすることで数多くの画像生成をすることが可能です。

この画像生成AI「Midjourney」を運営するMidjourney社は、11人のフルタイムスタッフとアドバイザーで構成され、全て自己資金で運営している非常に小規模な会社です。創業者のデイヴィッド・ホルツ(David Holz)氏は、2008年に手の動きをセンサーで認識するデバイスを開発する「Leap Motion」 という会社を創業しました。その後、2021年にMidjourneyを設立するためLeap Motionを退社し、現在はMidjourneyの事業に注力しています。ホルツ氏のインタビューによると、Midjourneyはすでに黒字化に成功しており、大企業が競争している画像生成AIの分野において、最も小規模なチームがいち早く商業化に成功したことは、驚くべきこととして経営的にも注目を集めています。

Midjourneyの詳しい使い方

「Midjourney」は、チャットアプリケーションとして知られるDiscord上で画像生成を行います。Discordのアカウントを持っていない方はまずDiscordにてアカウントを取得しましょう。アカウント取得から実際に画像を生成完了するまでには、10分もかからず完了することができます。

1.Midjourneyへの参加準備

アカウントを取得したらMidjourneyの公式サイトにアクセスし、トップページの「Join the beta」のボタンをクリックします。そこで最初にログインをすると、Discord内にあるMidjourneyのサーバーに参加することができます(下図参考)。

MidjourneyのDiscordより引用

Midjourneyのサーバーに入れたら、上記画面左側のメニューバーから「NEWCOMR ROOMS」を探しましょう。その中に「newbies-○○」という部屋がいくつか用意されているので、好きなものにクリックしてどれかに入ります。「NEWCOMR ROOMS」が表示されない場合もあるそうで、その場合は一度ログアウトして、Discordのアプリを再起動すると表示されることが多いようです。

2. 生成する画像の指示を出す

「newbies-○○」の部屋に入ったらその中で、画面下部のチャット欄に指定のコマンドを入力することで、画像生成の指示が与えられます。まずは「/imagine」と入力し、スペースキーを押すとその後の指示文が入力できる状態になります。指定の指示語を入力してエンターキーを押すと画像生成の指示が送れます。指示語の入力は日本語ではなく、英語で指示したほうが、精度の高い結果を得やすいといいます。指示を終えると、Midjourneyがすぐに4枚の候補画像を生成します。初めて使う方は、このぼけていた画像がだんだんとくっきりしてくる様子を見るだけでワクワクして高揚感を感じられると思います。

MidjourneyのDiscordより引用  指示語は「A boy watching cherry blossoms Katsushika Hokusai style(桜を見る少年 葛飾北斎風)」

Midjourneyでは大勢の人が同時に画像生成を行っているため、自分が生成した画像はすぐにタイムライン上で流れていってしまいます。その場合の対処法として、画面右上の受信ボックスから「ジャンプ」を選択すると、自分の画像をすぐに見つけられるので、おすすめです。
また、指示を英語で出すのが難しいと感じる方は、「AI で画像生成するテキストを作成ジェネレーター」というツールも無料公開されておりますので、こちらを使って指示語を設定するのもおすすめです。

3.追加の指示をして完成

画像の生成が終わると、4つの画像の下にU1〜U4、V1〜V4の8つのボタンが表示されます。(下図参考)
それぞれのボタンの意味ですが、1〜4の数字が配置を意味し、1が左上、2が右上、3が左下、4が右下を意味します。

MidjourneyのDiscordより引用 U2、U3を選択した状態

上の選択肢のうち、「U2」を選択すると以下のような高解像度の画像が完成します。これの画像を保存してSNSなどで共有すれば、多くの人に自分が生成した画像を見てもらうことができます。

MidjourneyのDiscordより引用  指示語は「A boy watching cherry blossoms Katsushika Hokusai style(桜を見る少年 葛飾北斎風)」

指示する言葉を変えるとどのような結果になるのか調査すべく、ベースの指示は同じで、北斎風を、ダリ風に変える形で指示すると以下のような画像が生成されました。北斎風は和服で絵のタッチも和風な形に、一方のダリ風は洋風の髪型をした少年が映るなど絵のタッチや、描かれる人の特徴などで違いを感じられますね。もっと作者の画風を寄せるとすると長文で詳細な指示語を提示する必要がありますが。一文の違いだけでも出力される絵がこれだけ違うのは面白いですよね。

MidjourneyのDiscordより引用  指示語は「A boy watching cherry blossoms Salvador Dalí style(桜を見る少年 サルバドールダリ風)」

終わりに

これまでのDalle2などの招待型のサービスではなく、Midjourneyのように誰でも使えるサービスが生まれ、AIアートの作品が多く拡散されることで、より一般的に画像生成AIの可能性が認知されることになりました。その影響もあってか、文章から画像を生成させるAIは、日々新たな発表が続いており、より非常度が高まっています。
一方で、アートの分野では、画像生成AIが発達したから「画家の仕事がなくなる」という消極的な議論も聞こえてきますが、気軽に画像が生成されることでアートへの興味が湧き、よりフィジカルな部分の価値が評価され、人間の絵の価値を高まる可能性も考えられます。今後もMidjourneyのようなAI画像生成と、アートの分野の関係性にも注目ですね。

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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