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「figma」がAdobeに$20Bで買収、新興デザインツールの実力とは
2022/09/30 ブログ 
by suzuki 

「figma」がAdobeに$20Bで買収、新興デザインツールの実力とは

figmaというワードを聞いたことはありますか?figmaは、人気のデザインコラボレーションツールです。2006年にリリースされてから世界的に人気を誇り、日本でも利用者が非常に増えており、弊社でも日々活用しています。そんなfigmaがどのようなツールなのかや使い心地、Adobeに買収されたらどうなるのかなど解説します。効率的に作業ができる便利ツールですのでぜひ最後までご覧ください。

ライバル関係だったAdobeとfigmaの買収劇

画像編集サービスの「Photoshop」や「Illustrator」などのクリエイティブソフトウェアを提供するAdobe(アドビ)が、米国時間9月15日にデザインコラボレーションツール「Figma」を展開するFigma社の買収を発表しました。
買収金額は200億ドル(日本円で約2兆8,660億円)規模の大型買収ということで、ライバル関係だった企業同士の買収劇には非常に注目が集まりました。

買収されたFigmaは、ブラウザ上でWebサイトや、アプリのデザイン・レビューが行えるデザインコラボレーションツールで、デザイナーのみならずエンジニアやプロダクトマネージャーなど多くのビジネスユーザーが気軽にデザインを生み出して、テストし、リリースするために利用しています。2022年7月にはFigma Japanが発足したばかりで、日本語版も発表されたこともあり、多くの日本企業で導入が進んでいました。

世界的に人気なコラボレーションツール「figma」とは

買収されたfigmaはサンフランシスコを拠点にするユニコーン企業として注目されていた企業で、2021年6月に発表した2億ドルの調達の際に、評価額が約100億ドルとされており、今回の買収で価値が2倍に跳ね上がる結果になりました。Adobeが提供するデザインツール「Adobe XD」の競合としても知られています。

石角がFigmaがユニコーンになった際にビジネスインサイダーに寄稿した記事はこちらからご覧ください。
https://www.paloaltoinsight.com/2020/05/13/businessinsider-25/

figmaの特徴として、ブラウザが起動さえできれば場所を選ばず使用できるため、誰でも簡単にデザインができるツールとして支持されています。利便性が高くチーム体制での作業にも向いており、無料プランであるStarterでは、作成できるプロジェクト数や編集者数に制限があるものの、ほとんど有料プランと同じように利用できるので、ユーザーが増えている原因としても考えられるでしょう。

Figmaが便利な点として、全てWeb上で完結できるという点が挙げられます。各自でアカウントさえ取得していれば、作ったデザインはPCの保存されるのではなく、Web上で呼び出すことができるため、リモートワークと出社とのハイブリッドな状況でも、オフィスと自宅とで作業を止めることなく利用することができます。
1つのファイルを複数のメンバーで編集することができるのも特徴で、デザイン業務に携わる様々な役割の人間と一つのデータを共有することで、相談しながら制作物を仕上げルコとも可能です。コロナ禍を中心に、オンラインでの稼働が余儀なくされる中で、リソースをフル活用するビジネスシーンにぴったりと合致し、支持が高まっています。
直感的なUIで使えるFigmaは、ハイスキルなデザイナーだけではなく、様々な役割の人がアウトプットのために活用できる魅力的なツールです。

テレワーク時代のオンラインコミュニケーションで必要なこととして以下のような要素が考えられます。

これらを全て網羅しており、かつサクサク使える動作性と、豊富なプラグインなどでカスタマイズ性が高く非常に利便性が高いツールということがわかります。

終わりに

Adobeに買収されることで、今後figmaが独立して開発を進めるのか、Adobeの一製品として合流していくのかが非常に注目されています。2023年には正式に詳細が発表されるということで今後も動きには注目していきたいですね。

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パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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