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キズナアイ発祥のVTuberビジネスはアメリカで成功するか
2022/11/14 ブログ 
by kawakamitakuro 

キズナアイ発祥のVTuberビジネスはアメリカで成功するか

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

キズナアイ発祥のVTuberビジネスはアメリカで成功するか

日本でついに、新型コロナウイルスに対する水際対策を10月以降緩和すると発表されました。具体的には、入国時の検査を原則撤廃したり、個人旅行客でもビザの取得が不要になったりと、日本に訪れる際のハードルが大幅に下がることになります。

 

物価の安さから盛り上がる観光業

出演者の山崎は、日本に来る海外投資家の方々から話を聞く中で、物価の安さが日本の観光業を後押しするのではないかと話します。以前、シンガポールで大きめの投資家イベントが開催された時には、その流れで日本に寄って帰る方も数多くいたようです。何を買っても、何を食べても安いと感じる今は、日本にとって大きなインバウンド需要が期待できるでしょう。

「コロナが落ち着いたら1番行きたい国は日本」と答える方も多く、まさに観光業は大きな需要が期待できます。ユーロなどは日本に対してそこまで強くなっているわけではありませんが、アジアの通貨やドルの影響は非常に大きいです。コロナ以前のように、外国人観光客が街を歩く景色がもうすぐ見れるかもしれません。

 

アメリカで日本の米を買う

アメリカに住む長谷川は、近所のスーパーで衝撃的な事実を目の当たりにしました。それは、お米の価格についてです。普段からよくお米を食べるという長谷川ですが、インフレの影響からカリフォルニア産のカリフォルニア米が、5キロ44ドルという値段で販売されていたそうです。そこでもう少し安いお米がないかと探していたら、なんと日本から輸入してきたコシヒカリが37ドルで販売されていました。つまり、カリフォルニアで生産されたお米よりも、日本のお米の方が安く売られていたのです。

このように、為替の影響はこれまでの当たり前を覆すほどに強くなっています。今回の出来事以外にもさまざまな変化が予想されることから、コロナの水際対策緩和以降の動きも注目していきたいと思います。

今後も引き続き、「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

 

VTuberが持つ可能性と日本の強み

第39回で取り上げる「今週のホットニュース」はHow to Be Internet Famous and Anonymous at the Same Timeです。

ニュースの概要

このニュースは、日本のキズナアイが発祥と言われるVTuberビジネスが、いまアメリカでじわじわと話題になっているという内容になります。VTuberとは、バーチャルとYouTuberを組み合わせてできたものであり、アバターを使ってYouTuber活動をすることを指します。主にライブ配信や音楽配信・ゲーム実況などをしながらファンとリアルタイムで楽しむコンテンツを提供しており、自分の名前を出さずに有名になれる点で非常に注目されているのです。

 

顔と声を出さなくて良い

このVTuberの大きな特徴は、顔と声を出さなくていいということです。現在、子供がなりたい職業ランキングでも上位に入るYouTuberですが、実際に活動する上で多くの懸念点がありました。例えば、プライバシーを侵害されてしまったり、誹謗中傷コメントによってメンタルを崩してしまったりなど、深刻な問題に発展するケースも少なくなかったのです。

しかし、VTuberであればこれらの問題を心配する必要はありません。また、撮影する前に入念に準備をしたり、お化粧したりする必要もないのです。障害や持病があり、常にカメラの前に立てない方でも、VTuberであれば自分らしい生き方で収益を立てることもできるでしょう。このように、VTuberには多くの可能性が秘められているのです。

 

PodcastもVTuberの要素を持っている

山崎は、VTuberが持っている要素からPodcastとの関連性について分析しています。というのも、このLevel 5 などの音声配信プラットフォームも、顔を出さずに配信できるという点ではVTuberと非常に近いものがあるのです。

ラジオパーソナリティというのは、声だけで自分のアイデンティティを表現します。それに加えて、番組のテーマや内容によって差別化を図っているといえるでしょう。つまり、ラジオの持つ特性に加えて、アバターという視覚的な要素を組み合わせたものがVTuberなのではないでしょうか。

このように考えてみると、これまで発展してきた様々なコンテンツが融合することによって、VTuberという新しい領域が生まれてきたのかもしれません。初音ミクなどのボーカロイドも、間違いなく今のVTuberに通づるものがあるでしょう。

 

日本は強みを活かせるか

ここまで、VTuberの持つ可能性やコンテンツとしての特性について議論してきましたが、日本においてVTuberはどのように発展していくのでしょうか。山崎は、元々持っているゲーム文化やアイドル文化をベースに、大きく強みを活かせる領域になるのではないかと分析しています。

日本におけるVTuberの歴史を振り返ると、特に印象深いのが「アイドルマスター」というゲームです。リリースしてから約17年経った今でも根強いファンがいるほどの人気ぶりで、日本におけるVTuberの先駆け的存在となっています。このように、子供の頃からVTuberという文化に触れている機会が長いからこそ、ビジネス的にもうまくフィットする可能性は多いにあるでしょう。

また、日本のVTuber領域においては様々なプロダクションも生まれており、中には英語を喋れるキャラクターを作って海外に展開している例もあります。韓国ではリアルのアイドルが大成功を納めていますが、日本においてはバーチャルの世界でコンテンツを輸出していくことが強みになるかもしれません。

 

芸能プロダクションに近づいていく

子供がなりたい職業で順位の高いYouTuberですが、それだけで生活していくことは非常にハードルが高いです。今では多くのクリエイターが動画を投稿しており、1からYoutubeドリームをつかむことはとても難しいでしょう。

しかし、そういった子たちが個人で配信しているところに芸能プロダクションが目をつけて、会社としてプロデュースしていくことはできるかもしれません。また、会社側が描く理想的なVTuberに対して、オーディションをかけるといったことも予想されます。このように、VTuberも芸能プロダクションに近づいていく可能性は大いにあります。

そうなった場合、どのような判断基準で選考していくのでしょうか。これまでのアイドルオーディションであれば、容姿や性格から選ぶことが主流だったと思いますが、もしかしたらそれ以外の要素でもスカウトされるかもしれません。少人数でもコアなファンがいることや、総合的に見てVTuberに向いていることなど、新しい視点からスターの原石が見つかるのではないでしょうか。

今後もLevel 5では、VTuberの動向をチェックしていきたいと思います。

 

今週のおすすめコンテンツ「The Ink Black Heart」

「今週のおすすめコンテンツ」は、長谷川の紹介する「The Ink Black Heart」です。

こちらのコンテンツは、YouTubeで成功した人気のゲーム漫画「The Ink Black Heart」の共同制作者が、偽名の謎のオンライン人物によって迫害されていく過程を推理していくという探偵ものの小説です。作者のロバート・ガルブレイスは、「ハリーポッター」シリーズの作者J・K・ローリングの別名であり、非常に話題になりました。日本では「私立探偵コーモラン・ストライク」シリーズとして翻訳されていますので、ぜひ興味のある方は観てください。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#39の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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