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GAFAの四半期決算からみる異変 – Metaの株価急落を分析する
2022/12/19 ブログ 
by kawakamitakuro 

GAFAの四半期決算からみる異変 – Metaの株価急落を分析する

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

GAFAの四半期決算からみる異変 – Metaの株価急落を分析する

先日、イーロン・マスク氏がTwitterを買収したことにより、出演者である長谷川が保有していたTwitter株が売却されたようです。それにより、少額の利益を手にしたということから、放送がスタートしました。

 

ニュースの出来事が身近に起こる

度々Level 5でも取り上げているイーロン・マスク氏とTwitterを取り巻くニュース。実際に、個人レベルの株主にまでその影響が出たことで、長谷川はこの出来事をよりリアルに実感できたといいます。情報を取り入れながら、遊び感覚で株式を保有することでニュースがよりリアルに実感できるということは、株式を保有する1つのメリットなのかもしれません。

長谷川は、Twitterに限らずテスラの株式なども保有しているといいます。このことからも、今後保有しているTwitter以外の株式にも何かしらの影響が出る可能性は多いにあるでしょう。ひとまずは、今回得た利益で少し贅沢なディナーを過ごす予定のようです。

 

Twitterが見せる変化

イーロン・マスク氏が買収してから、目まぐるしい変化を見せているTwitter。その中でも注目されている機能であるTwitterBlueについて、長谷川が実際に使用した感想を話していました。

TwitterBlueとは、毎月約8ドルを支払うことで青いチェックマークのような「認証マーク」がもらえる機能のことです。そのほかにも、フィードが綺麗になったり、スパム的な表示や広告も大きく減少します。このように、普段Twitterを使用している人が感じているであろう不満点を軽減できる機能になっているのです。

今回のTwitterBlueに限らず、様々な機能を試験的に導入しているイーロン・マスク氏。今後もトライアンドエラーを繰り返しながら、ユーザーにとってより良いTwitterを目指す姿勢は、非常に興味深いです。引き続きLevel 5では、イーロン・マスク氏とTwitterの動向を追っていきたいと思います。

「Level 5 by Palo Alto Insight」ではコメントを募集しております。

ぜひお気軽にご質問ください。

個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。

 

GAFAの決算が発表 Metaの株価急落を分析する

第45回で取り上げる「今週のホットニュース」はMeta to Cut 11,000 Jobs; Zuckerberg Says ‘I Got This Wrong’です。

ニュースの概要

このニュースは、GAFAの四半期決算発表からみる巨大テック企業の異変について取り上げた内容になっています。

具体的には、Googleの持ち株会社であるアルファベットは株価が10ドル以上急落、売り上げも前年比から6%増の691億ドルにとどまり、アナリストの事前予想を大きく下回っています。また、Amazonも同様に株価が4.7%減少しているようです。このGAFAの中でも、特に急落を回避している企業がAppleで、全体的な売り上げは81%増の901億ドルとなっています。

これら3社の状況を見てもGAFAに異変が起こっていることが伺えますが、特に大幅な下落を迎えているのがMetaです。時価総額は年初の1兆ドル近くから2,900億ドルまで下落し、売上高も前年比4%減の277億ドルにとどまっています。マーク・ザッカーバーグ氏が力を入れているVR部門は90億ドルを超える赤字となっており、先日も1万人以上の社員をレイオフするというニュースも流れていました。これは、社員の8人に1人の割合となっているようで、非常に大規模なリストラであることがわかります。

 

7年前から予測していた

長谷川は、昔の同僚や元上司など多くの知り合いがMetaに行っているため、非常に心配であると話しています。しかしその一方で、約7年前にザッカーバーグ氏が社員に向けて書いたメールが非常に興味深いと取り上げています。

その内容は「今までのようにAppleやGoogleといったプラットフォームに縛られ続けてしまうと、そのうち自分たちは搾り取られる側に回ってしまう」といった内容でした。つまり、ザッカーバーグ氏は相当早い段階からこれらのリスクについて認識していたということです。実際、Appleは自社のプラットフォームの中で、Facebookの広告があまり表示されないようにしていたといい、この動きも今回のMetaの急激な株価下落に繋がったのではないかとされています。

そういう意味では、Metaが特に力を入れているVR事業に投資することで、次は自分たちがそのプラットフォームでのオーナーになることを見据えているのではないでしょうか。方向性としては、7年前から一貫しているのかもしれません。

 

ザッカーバーグの圧倒的な権力構造

石角は、ザッカーバーグ氏の圧倒的な権力構造について危惧しています。というのも、ザッカーバーグ氏が特に推し進めているVR事業の赤字が90億ドルを超えており、それでも引き続き投資を進めていくと公言していることから、誰もザッカーバーグ氏を止められないのではないかと分析しているからです。

また山崎によると、ザッカーバーグ氏は黄金株と呼ばれる「議決権が約10倍の株式」を90%も保有しているようです。ほぼ全ての決定をザッカーバーグ氏の独断で進められることから、ある意味でザッカーバーグ氏のオーナー企業のような構図になっているのかもしれません。こうなると、株主がザッカーバーグ氏を解任することもできないため、誰も止める術がないと言えるでしょう。

しかし、創業者が全ての議決権を持っている企業が決して悪いわけではありません。今は亡きスティーブ・ジョブズ氏は、一度Appleをクビにされてから再び会社に戻ってきました。この時、ジョブズ氏を解任することなくそのままAppleに残していたら、もしかしたらより多くのイノベーションを引き起こしていたかもしれません。このように、圧倒的なカリスマ性を備えた創業者に関しては、むしろその人の自由に経営を進められる方が成長する可能性もあるのです。

 

スティーブ・ジョブズのようになれるか

ここまで、Metaを中心にGAFAの四半期決算を分析してきました。長谷川はこれらの議論を通して、改めてスティーブ・ジョブズ氏のカリスマ性が絶大だったと感じています。前述した通り、ジョブズ氏は自身のカリスマ性と実績だけでAppleのSEOに返り咲きました。これは、マスク氏がTwitterの株式を買収してトップになったこととは大きく異なります。

ザッカーバーグ氏もスティーブ・ジョブズ氏のようになれるのでしょうか。現状、大規模な議決権を持っていることから会社を自由に動かせるザッカーバーグ氏ですが、もしかすると10年後にメタバースの領域を完全に制圧しているかもしれません。以前、Yahoo!買収の話を断ったというエピソードからも、自身の意思決定力に対してかなりの自信があることも伺えます。それらを評価すべきか否かは、人によって判断が分かれそうです。

アメリカではネガティブなイメージが強いザッカーバーグ氏。やはり、ケンブリッジアナリティカ問題が大きな引き金となっているのでしょうが、いずれにせよ目が離せない存在であることは間違いないでしょう。Level 5 でも引き続き、ザッカーバーグ氏の動向に注目していきたいと思います。

 

今週のおすすめコンテンツ「イート・ザ・リッチ ~ゲームストップを救え!~」

「今週のおすすめコンテンツ」は、石角の紹介する「イート・ザ・リッチ ~ゲームストップを救え!~」です。

こちらのコンテンツは、個人投資家がゲームストップ株を通してヘッジファンドに対して勝負を仕掛けていくというNETFLIXオリジナルドキュメンタリー作品になります。石角は、最後にBGMとして流れるラップもお気に入りのようです。興味のある方は、ぜひ一度観てみてください。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#45の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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