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日本のDXを阻む「Excel職人」の気質、AI時代は?– 日経クロストレンド連載

日本のDXを阻む「Excel職人」の気質、AI時代は?

– 日経クロストレンド連載

ネットやモバイルと同等、あるいはそれ以上の革新をもたらす技術として生成AI(人工知能)が広がりつつある。変化の時代が続く中、トップ経営者や専門家は何を目指していくのか。AIビジネスデザイナーの石角友愛氏がトップ経営者や専門家とグローバルな議論を展開する。今回は作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏を迎え、DX(デジタルトランスフォーメーション)を阻む日本人の気質、テクノロジーで海外に遅れる日本がAI分野で活躍する可能性について議論した。(対談は2023年10月5日)

作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏(左)とパロアルトインサイトCEO(最高経営責任者)でAIビジネスデザイナーの石角友愛氏(右)が対談した
作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏(左)とパロアルトインサイトCEO(最高経営責任者)でAIビジネスデザイナーの石角友愛氏(右)が対談した

テクロノジーを“文房具”にしてきたことがDXの遅れの要因に

石角友愛氏(以下、石角) 佐々木さんは近著で日本には「神話」のように旧態依然とした思考が残っていると指摘されていますが、DXが進まない理由の一つにも「神話」があるのではないかと感じます。

例えば「おもてなし」文化。日本のおもてなし精神は本当に素晴らしいのですが、ビジネスの現場ではそれが転じて「ミスをしてはならない」という意識が強く、細部にまで完璧を求めるあまり、スピードや効率を損なってしまうことがあるように感じます。佐々木さんは日本のDXの現状についてどのように捉えていますか。

佐々木俊尚氏(以下、佐々木) 大企業ではDXが進む一方、中小企業では何もしていないところも多く、差が広がっていると感じますね。特に地方ではDXとIT化を混同している企業も多い。DXを進めるためにはビジネスそのものを組み替えなければいけないのに、そこが理解できていないのです。

石角 DXに対する正しい理解が浸透していないのですね。

佐々木 私は総務省が発行している「情報通信白書」の編集委員をしています。編集の過程で毎年のように「なぜ日本はテクノロジー分野でこれほど世界に遅れてしまったのか」という議論になります。1990年代まではソニーやパナソニックなどのメーカーが世界でシェアを伸ばしました。DVDやVHSの標準化を日本が先導し、半導体産業でもトップクラスでした。

ところが2000年代に入ると一気に他の国に追い越され、今やまったく太刀打ちできません。理由はいろいろ考えられますが、一つに「日本はテクノロジーとの向き合い方が独特」という点があると思います。例えばExcel(エクセル)です。Excelは本来、数列を標準化して機械が読み込みやすくするためのツールですが、日本ではかなり個性的な使い方をしているケースを見かけます。

 

佐々木俊尚氏。毎日新聞、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年にフリージャーナリスト。ITだけでなく政治や社会と幅広い分野で発信を続けている。近著に『この国を蝕む「神話」解体 市民目線・テクノロジー否定・テロリストの物語化・反権力』(徳間書店)など
佐々木俊尚氏。毎日新聞、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年にフリージャーナリスト。ITだけでなく政治や社会と幅広い分野で発信を続けている。近著に『この国を蝕む「神話」解体 市民目線・テクノロジー否定・テロリストの物語化・反権力』(徳間書店)など

石角 セルに日記を書いたり、Excelで絵を描いたりするという話は聞いたことがありますね。

佐々木 それが個人レベルの話じゃないんです。文部科学省でも申請書類の名前や住所の欄が1セル1文字になっていたことがありました。こういった使い方をする背景には「職人気質」という日本人の特性があると考えています。手先が器用なのでテクノロジーも手の延長線上にあるもの、いわば“文房具”と捉えているのではないでしょうか。

石角 文房具という表現はぴったりですね。珍しい使い方を見かけると、ちょっとした職人芸だなと感心していたのですが、データ解析の観点ではデータサイエンティスト泣かせなんですよね。

https://www.paloaltoinsight.com/membership-checkout/?level=4
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パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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