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AIがもたらす新たな雇用格差 Workdayを巡る年齢差別訴訟の波紋

2025/06/04 ニュースレター「Moonshot」 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

こんにちは、今週もパロアルトインサイトのニュースレターMoonshotをご覧いただきありがとうございます。ぜひ、最後までお楽しみください。

AIがもたらす新たな雇用格差
Workdayを巡る年齢差別訴訟の波紋

AI(人工知能)を活用した採用支援ツールが急速に普及する一方で、それに伴う法的・倫理的な課題も浮き彫りになってきています。米国では、大手人事ソフトウェア企業「Workday」が、自社のアルゴリズムによって40歳以上の求職者を不当に排除したとして、集団訴訟を起こされる事態に発展しました。これはAIによる自動化がもたらす「効率性」の裏に潜む「差別の温床」といえるでしょう。

AI採用のリスクとしてよく知られているのが、2018年にAmazonが開発した自動選考ツールが男性応募者を優遇していた問題です。AIは過去の成功者のプロファイルを基に判断するため、たとえ明示的な差別意図がなくても、結果的に性別や年齢・障害・出身人種などに偏った選考が行われてしまう懸念があるのです。

データサイエンティストや倫理学者の間では、AIは過去の差別的な構造を再現してしまう可能性が高く、適切な監視と修正がなければ既存の格差を拡大させてしまうという警鐘が鳴らされています。特に「アルゴリズムによる意思決定」は、企業にとって効率化と透明性の象徴である一方で、「なぜ不採用になったのか」の理由がブラックボックス化するという問題もあるでしょう。

実際、他のAI選考ツールでは、履歴書に「ソフトボール」と書かれていた場合より「ベースボール」と書かれていた方が高評価を得た事例も報告されているようです。統計的に「成功者が持っている特徴」を機械的に抽出する過程で無関係な要素まで重視してしまうリスクが浮き彫りになっています。

今回のWorkdayを巡る訴訟は、AIが採用分野においてどのように人々のキャリアに影響を与えるか、そして企業がその責任をどのように果たすべきか、という問いを投げかけています。判決が確定するには時間がかかる見通しですが、既にこの件は多くの企業に「AI活用の透明性と公平性」について再考させるきっかけとなるでしょう。

記事元:https://edition.cnn.com/2025/05/22/tech/workday-ai-hiring-discrimination-lawsuit

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Tokenizerの導入事例と
これからの役割 – 後編

今週のテーマ:AI活用

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Podcast「Level 5 by Palo Alto Insight」#160
OpenAIがジョニー・アイブ氏のスタートアップを買収/トランプ大統領がハーバード大学留学生の受け入れ停止を発表



▽トーク概要

  • OpenAIがジョニー・アイブ氏のスタートアップを買収
  • トランプ大統領がハーバード大学留学生の受け入れ停止を発表
  • おすすめコンテンツ『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』

このニュースレターが皆様にとって新たな発見と成長の機会となりますことを願っております。来週も役立つ情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!

パロアルトインサイトCEO 石角友愛

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事及び東京都AI戦略会議 専門家委員メンバーに就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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