こんにちは。UXデザイナーのリビングストンです。
早いもので、パロアルトインサイトでお仕事をさせていただくようになってから半年が過ぎました。今回のブログでは、パロアルトインサイトでの私のUXデザイナーとしての業務についてお話ししようと思います。

私は以前、教育機関の教師として働いていました。毎日、生徒や保護者と関わり、充実した日々を送っていました。そんな中、シリコンバレーに引っ越すことになりました。ご存知のように、シリコンバレーは最新のAIテクノロジーが生み出されているIT産業の本拠地ですから、私も自然とITを身近に感じ、学んでみようと思うようになりました。ITに関わる職種の中でもUXデザイナーを目指した理由の一つは、前職の経験を生かせること、元々デザインに興味があったこと、そしてユーザーと直接関わりその声を聞き、プロダクトやアプリケーションにデザインを通して反映させて問題を解決することに魅力を感じたからです。私がどのようにUXデザイナーになったかについては後日ブログでお話できたらと思います。

この日は快晴でゴールデンゲートブリッジがよく見えました。サンフランシスコのBaker beach にて。

現在、UXデザイナーとして複数のプロジェクトを担当させていただいています。主にデータサイエンティストとエンジニアとチームを組んで仕事をしています。弊社ではデータサイエンティストがプロジェクトの提案から設計、導入までの一連の流れを担当しています。私は同時進行で設計から導入までエンジニアと連携し、彼らの提案内容をデザインに起こしていきます。

提案内容をデザインに起こす時に重要なことは、ユーザー目線に立ってAIプロダクトのデザインを作成することです。「ユーザーにとって解決すべき問題は何なのか？」、そして「どのようにその問題を解決するのか？」を明確にしてデザインに起こします。

ユーザーは「システム全体」として利用するのであって、その中でAIがどのように機能しているかはあまり注意を払いません。「ユーザー体験」全体の中で、AIがどんな役割を果たすべきか、AIがどのように機能すればユーザーにとって価値を生むのかをデザインする必要があります。そしてこの認識をAIエンジニアと共有することが大切です。

ここで大変有効なのが以前ブログでも紹介したFigmaというツールです。提案したデザインに対するユーザーからのフィードバックなどについて、このツールを通してデータサイエンティストや他メンバーとディスカッションしてデザインの方向性を固めていきます。

アプリの開発が始まってからは、お客様（実際にアプリを使うユーザー）とUXミーティングを行い、実際にお客様に開発中のアプリを見せて感想をいただいたり、お客様がアプリを使用している様子を見せていただき、使いにくいところがないか、デザインが円滑に問題解決に導けているかを確認します。お客様とUXミーティングを行うことで、見えていなかった難点を発見しデザインを改善することができ、ユーザーにとって使い勝手の良いデサインとすることができます。実際にお客様に試していただき、意見・感想を伺うことで、より良い製品を作ることができ、そこにUXデザイナーとしてやりがいを感じています。

また、UXデザイナーとしてやりがいを感じられるもう一つの理由はパロアルトインサイトは、社員がそれぞれの分野で成長できる職場であることです。AIテクノロジーは今後さらに進化発展していく分野だと思います。その進化に伴い、私自身もAIプロダクトに携わっている以上、常にその進化についていく必要があります。日進月歩のIT産業で働く中、UXのカンファレンスに参加させてもらえたり、このようにブログを執筆など、私自身のUXデザイナーとしての成長の機会が与えられていることを有難く感じています。

最近よくUXデザイナーについて周りの人から聞かれることが増えてきました。UXデザインについての認知度が日本でも徐々に高まってきているようですが、まだ知らない方もたくさんいらっしゃる思います。興味を持っていただけましたら、過去にいくつかUXに関してのブログを書いていますので、是非そちらをご覧ください。