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D2C最新事例:NIKEのD2C直販戦略とは?-ビジネスインサイダー寄稿記事

2021/07/21 ビジネスインサイダー, メディア掲載実績 
by PALO ALTO INSIGHT, LLC. STAFF 

「脱アマゾン」を加速させたのはコロナだった…

巨大企業以外にも動き

ビジネスインサイダー寄稿記事 掲載

脱アマゾン路線を進めるNIKE。直営店など販路を絞ることで、適正な価格とブランド価値、そしてユーザーとの接点を守る戦略の一環だ。
TonelsonProductions / Shutterstock

こんにちは。パロアルトインサイトCEO・AIビジネスデザイナーの石角友愛です。今日はパンデミックにより浸透した「EC活用」と「小売りのD2C化」のトレンドについてご紹介します。

コロナでEC利用は「急成長」したにより浸透した「EC活用」と「小売りのD2C化」のトレンドについてご紹介します。

アメリカの小売り全体に占めるEC売上高の割合。レポートでは急角度の成長を指して「2020年にホッケースティックの成長を遂げた」と表現している。
出典:GA AGENCY

出典:eMarketerレポート「Nike’s D2C sales will comprise a third of its total revenues」

パンデミックで一気に浸透したものに「EC活用」があります。

アメリカのEC浸透率を見てみると、パンデミック前に約10年かけて5.6%から16%へとおだやかに浸透していたものが、パンデミック中のたった8週間で27%まで一気に浸透しました。

アメリカのEC業界においては、数週間で10年分の出来事が起こったのだと言えます。

過去の記事にも書いたように、小売業界では、ECの浸透に伴って販売形態をD2C(自社サイトを通じて消費者に直接販売すること)へシフトするトレンドが見られます。

その代表格であるNIKE(ナイキ)の場合、2020年にはD2Cチャネルによる売り上げが全体の30%以上を占めるようになりました。

また、サーバーやパッケージの導入が不要で、サブスクリプション料金を払えば簡単にオンラインストアが開設できるプラットフォームとして注目されている「Shopify」でも、2019年から2020年にかけての成長は著しいものでした。

2021年2月の決算発表によると、2020年通年の総売上高は前年比86%増の29億2950万ドル(約3207億円)に達しています。

この中で、ECサイトの立ち上げや管理、運営などの機能に対するサブスクリプション収益は41%増の9億880万ドル(約995億円)、ECサイトの売上から発生する手数料によるマーチャントソリューションの収益は116%増の20億270万ドル(約2192億円)になっています。

巨大メーカーだけではない「直販」の流行

ここで注目すべきは、こういったD2Cの動きは、ローカル地域に根ざしたいわゆる「パパママ系」ストアにも波及していることです。いまや、マットレス直販大手のキャスパーやNIKEなどのビッグメーカーだけにとどまらない現象なのです。

背景には、2020年に街全体がロックダウンし、エッセンシャルビジネス(スーパーや医療関連)以外の小売りがすべて封鎖されたとき、EC化を強いられたお店が多かったことがあります。

また、(詳しくは後述しますが)手軽に利用できるITインフラの充実や、資金力のない中小の小売店でもWeb上に広告を出しやすくなったことなども、小売がECやD2Cへシフトする動きを後押ししたと考えられます。

これまでは、ローカル小売店がEC化をする際に障壁となってくるのは「ITインフラの欠如」でした

しかし、実際には前述のShopifyなどの「EC機能をバックエンドで提供してくれるサービス」や、Stripeなどの「クレジットカード決済機能を誰でも自社ウェブサイトにコード数行で埋め込めるサービス」などが普及したことにより、多くの場合、ECストアの立ち上げにはさほど苦労していないと言えます。

実際に、私の住むシリコンバレーでも近所の玩具屋さんなどがEC化に成功しており、オンラインで購入した商品をお店で受け取ることができる「カーブサイドピックアップ」を導入したことで顧客離れを防いでいました。

しかし、立ち上げたECストアにどのように集客するか、限られた広告予算の中で1人でも多くの人にサイトに立ち寄ってもらうためにはどうすればよいか、というところで頭打ちになるローカル小売店舗が多いのも事実です。

「脱アマゾンブームの立役者はグーグル」との報道

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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