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不二家 AI導入事例:出荷予測〜フジTV Live News イット!放送

不二家 AI導入事例:出荷予測モデル〜フジTV Live News イット!でご紹介いただきました〜

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不二家には「カントリーマアム」などの菓子を量販店に販売する製菓事業と、店頭でケーキなど生菓子を扱う洋菓子事業があります。洋菓子事業ではショートケーキやアップルパイ、プリンといった定番商品のほかに、実は毎月多くの新商品を開発しています。堅調な製菓事業とは逆に、洋菓子事業の売上高は全体の約2割に対して長年赤字が続いていました。

製造個数が多すぎて売れ残ると廃棄ロスになってしまう。逆に、製造個数が少ないと売り切れてしまい、機会損失を招く。これをなんとかしたいというのが洋菓子事業の課題でした。また、工場が複数あるなど製造のラインが多岐に分かれているのも特徴で、解析すべき対象材料は、なんと2000種もあり、これらの材料を効率的に配置するだけでも、コストは下がる。こういった事情を踏まえ、赤字の洋菓子事業立て直しと新商品の売上予測をするためにパロアルトインサイトに依頼をしました。AI導入をすることにしたのです。

出荷予測モデルとそのメリット

2000種類にものぼる商品の店舗ごとの発注量や販売動向、顧客の属性などのデータを整理し、それに加えて生菓子の材料や配合、天気まで多岐に渡るデータをAIに解析させることで、「特定の商品がどのような条件でどの店舗で売れているのか」という詳細な需要傾向を予測します。そして、この需要傾向から正確な出荷予測を立てることで、将来的には、工場のライン編成や人員配置を最適化するというモデルです。これにより、これまで人の感覚で行われる発注により生じていた無駄を取り除き、生産コスト削減し、また、同時に食品廃棄ロスの抑制も実現できるため、環境に優しいシステムをパロアルトインサイトが提案しました。

AIの導入で売り上げデータがない新商品の出荷量予測も可能になる

洋菓子部門では、新商品に関する過去の売り上げデータがないため、新商品出荷にあたってのベンチマークを持てずにいたのも課題でしたが、AIを今後導入する中で、特定の商品の売れ行きデータを収集することで出荷量の予測が行えるようになることが想定され、将来的には工場のオペレーションの効率化などに着手できるようになると言えます。

どのようにパロアルトインサイトがAI導入を進めていったか

洋菓子事業でAI導入をすると決めたのは、ただ赤字が続いていたからというだけではありません。パロアルトインサイトのAIビジネス専門家であるAIビジネスデザイナーが、事業部の人たちにヒアリングを重ね、経営陣とも議論を重ね、どの問題の解決にAIが役立つかを「プレAI診断」を通じて助言し、円滑に課題を絞り込む手助けをしました。FOME診断(AI診断のひとつ)で、(1)実現可能性、(2)応用性、(3)検証性、(4)倫理性を検証したうえで導入を決めました。では、どのようにAI導入をしたかをご紹介します。

課題の抽出:各部署の課題を徹底的に抽出する

まずは各部署にどんな課題があるのかを徹底的に抽出することが必要です。AIやDXに関連するかどうかにかかわらず、社内の各事業部の課題をすべて出してもらうのです。さまざまな事業部の人が自分の属していない部署の課題を聞けるようにすることで、部署を超えた連携が生まれることもあるのです。縦割りをなくし、部署ごとに管理していたデータをどの部署でも使えるようにするデータの統合ができるかどうかが鍵になってくるのです。そのためにも、パロアルトインサイトのような外部のプロが入った方が、課題抽出をより客観的に行うことができ、いい意味で変革のきっかけがつくれる場合があります。この作業を通じて社内に事業部の横断的チームができ、ボトムアップでDXを進める基盤になりました。

他の事業部を巻き込む意味とその先の展開

洋菓子の出荷予測は一見、洋菓子事業部だけの話に思えます。しかし、はじめから他の事業部の人も巻き込んで議論したことで、「データを統合し、別の事業部で使えないか」というアイデアが次々に出てきました。

その先のDX戦略と展開も見据えたプロジェクトにすることで、企業の継続した変革につながります。企業の価値観を変えるには、データの統合が必要なのです。

不二家のAI導入から学べること

不二家のAI導入から学べることは、「赤字事業や危機的事業にこそAIにまつわる投資をせよ」ということです。同社では、売り上げの約7割を菓子事業が占める一方で、売り上げの2割を占め、かつ赤字に陥っていた洋菓子事業でAI導入は行われました。

赤字事業は少しの改善でも大きな効果を発揮するため、AI導入による効果を実感しやすいのが特徴です。一方で、会社の生命線とも言える黒字事業での未経験の挑戦はリスクが高いのが現実です。また、赤字事業の改善は、黒字事業の重荷を減らすことにもつながると言えるでしょう。

2000種の材料のデータを解析し、出荷量を予想するAIモデルは、導入が今後進めば、会社にとって非常に有益な投資になっていくと思われます。会社にとってどの事業へのAI投資がレバレッジポイントになるのかを見極めることはとても重要です。(不二家の2021年上半期(1~6月)連結決算は大幅な増収増益となっています)

 

社会の反応

2020年7月27日の日本経済新聞朝刊15面でパロアルトインサイトが手がけるAI事例として不二家の事例が取り上げられました。赤字事業となっている洋菓子事業ですが、AIを活用してテコ入れをはかる、ウィズコロナだからこその「守りのAI」が期待されます。色々な経営者の方と話していると同じような課題を抱えている方が多く、AI需要はコロナでさらに伸びています。またSNS上ではこのニュースに関して「これはたぶん、成功すると思われる。重要な成功事例になる可能性が高い」「AIはフードロス対策もできる」「面白い」というポジティブなコメントが溢れておりました。

日本経済新聞:「不二家、AIで生菓子の出荷予測 赤字事業を立て直し」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61834710S0A720C2TJ2000/

 

AI導入をすることが社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現の一歩になります。

「AI導入をしたいけれど、どこから始めればいいか分からない」といった、最初の一歩のサポートが必要な方、「すでに社内でAIプロジェクトが始まっているけれど、壁打ちの相手が欲しい」など、正しい方向にプロジェクトが向かっているかアドバイスが欲しい方、ぜひお問い合わせください。

お問い合わせはこちらのリンクから

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。また、毎日新聞「石角友愛のシリコンバレー通信」、ITメディア「石角友愛とめぐる、米国リテール最前線」など大手メディアでの寄稿連載を多く持ち、最新のIT業界に関する情報を発信している。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com
※石角友愛の著書一覧

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