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イーロン・マスクとは何者なのか ~日米での比較を踏まえて~
2022/06/21 ブログ 
by kawakamitakuro 

DXを通した産業改革の重要性を伝える音声番組「Level 5 by Palo Alto Insight」

各回の内容を文字でもお伝えすべく、文章でまとめた記事を投稿しております。ポッドキャスト内容の概要を読みたい方はこちらの記事をお読みください。詳しい内容は音声ページよりお楽しみください。

イーロン・マスクとは何者なのか ~日米での比較を踏まえて~

今回は、第15回の放送でご紹介した「イーロン・マスクのTwitter買収」について大きな進展があったことから、こちらの内容を再度取り上げて、特別配信という形で放送しました。

 

日本では報じられないイーロン・マスクの素顔とは

第17回で取り上げる「今週のホットニュース」はElon Musk and Twitter Reach Deal for Saleです。

ニュースの概要

日本でも大きく報じられていたことから、既にご存知の方も多いと思いますが、Twitterは米時間の4月25日、イーロン・マスクが提案していた買収提案を受け入れることを正式に発表しました。Twitter株1株あたり54.2ドルの現金で100%完全買収するとされており、これは総額にすると約440億ドル(日本円で約5兆6,380億円)になります。買収が完了次第、Twitterは非公開企業となる予定です。

これまでの流れを振り返ると、3月26日、マスク氏がTwitterに対して「言論の自由を守っておらず、民主主義を根本的に損なっている」という投稿をしました。その後、4月4日にはTwitter株の92%をマスク氏が取得していたことが明らかになります。そうして、TwitterのCEOであるパラグ・アグラワル氏が翌日、4月5日にマスク氏の取締役就任を発表しました。

しかし、4月10日にはマスク氏の取締役就任をすぐさま撤回します。これを受けて4月14日、マスク氏はTwitterの全株式取得のオファーを出しました。ここに記載されていたのは、1株あたり54.2ドルの現金での取得だったようです。初めはこのオファーに対して反対を出していたTwitter側も、最終的には提案の内容を全て受け入れて、買収に至ったという流れになります。

 

いかにして資金調達を果たしたのか

このニュースで特にポイントとされたのが、資金調達についてです。約5兆円という莫大な資金を、いかにして調達したのか。前回の放送で山崎は、テスラの株式を担保にして資金調達するのではと語っており、見事その通りとなりました。

その中でも気になったポイントとして、融資の規模が想定よりもリーズナブルなものになったことを挙げています。つまり、マスク氏からの自己資金の割合が、想定よりも大きかったということになります。ただし、それでも全体の5分の3程度は借入で賄っており、これはモルガン・スタンレーなどの証券会社側からしても、相当なリスクだったのではないかと指摘しています。

また、これら買収劇の裏で、元マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏がテスラの株式を売却していたこともわかりました。これを受けて、イーロン・マスク氏もTwitter上でビル・ゲイツ氏を煽っていましたが、ある程度理解できると長谷川は話します。

というのも、テスラ株を担保にした融資と自己資金でこれだけのお金を賄ったことで、テスラの株価が暴落するリスクを察知したのではないかと語っています。まさに、戦略家であるビル・ゲイツ氏の賢い選択だったのかもしれません。

 

日米における「イーロン・マスク」の印象の違い

これだけ大きな変化を、こんなにも短期間で果たしたイーロン・マスクとは、一体どのような人物なのでしょうか。話をしていくと、日本とアメリカにおけるイーロン・マスクの印象に違いがあることが分かりました。

日本においても、今回のTwitter買収のニュースは大々的に報じられました。しかし、最初こそ盛り上がりを見せたものの、その後はすぐに落ち着きを取り戻した印象があります。淡々としたテンションで、このニュースを観ていたのかもしれません。

それに対してアメリカでは、マスク氏への印象は両極端であると石角は話します。特に、エンジニアなどの層からは、ポジティブな意見が多いようです。マスク氏が来ることで、コンテンツモデレーションがより機能的になるのではないかという期待感があるのでしょう。

その反面、マスク氏の行動や言動が読めないことから「気分屋である」という印象を抱く人も少なくないようです。このTwitter買収に関しても、高い金利で借りている以上はやはり利益を出さなければならず、もしかすると社員の10~20%を解雇するのではないかという予測をする人もいます。これらの理由から、マスク氏に対してネガティブな印象を抱く人も多くいるようです。

シリコンバレーの中にも、神のように崇めるような信者もいれば、ものすごく嫌う人も一定数いるため、やはり両極端に分かれているようです。いずれにせよ、マスク氏の今後の動きには目が離せません。

 

政治との関連と今後の予測について

マスク氏のTwitter買収を背景に、面白い動きがあります。それは、マスク氏のフォロワーに関する変化です。マスク氏がTwitterを買収したタイミングで、共和党議員のフォロワーが一気に増加しました。それに対して、民主党議員のフォロワーが激減しているのです。

その大きな理由が、元アメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏への発言です。マスク氏はTwitter買収をする際に、トランプ氏のアカウント凍結を引き合いに「言論の自由」について意見を述べていました。そうしてTwitter買収が完了した際には、速やかにトランプ氏のTwitter凍結を解除するとも発言しています。

これだけ言論の自由についてこだわるマスク氏ですが、Twitterはどこまで自由が確保されるようになるのでしょうか。全てを自由にしてしまった場合、それを良いことに誹謗中傷が増えてしまうのではないか、日本でいう「2ちゃんねる」のような状況に陥るのではないかという不安感もあります。

その点、法律の専門家や各部門のエキスパートとアイデアを出し合いながら、うまく自由へのバランスを取っていく必要性があると指摘しています。これ以外にも、アルゴリズムのオープンソース化など、さまざまな取り組みを提案していますが、同様にしっかりと検討を重ねて進めてほしいと思います。非常に複雑な課題であるからこそ、マスク氏への期待も大きいです。

 

今週のおすすめコンテンツ   「マインドハッキング: あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア」

「今週のおすすめコンテンツ」は、石角の紹介する「マインドハッキング: あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア」です。

この本は、2016年に起こった世界的な2つの大事件に関わったケンブリッジ・アナリティカで、有権者の投票行動に影響を与える、マインド・コントロールという「武器」を作り、その重大さに気づいて内部告発をしたクリストファー・ワイリーさんによる書籍となっております。

これだけの規模で双方向コミュニケーションが取れるようになってしまったソーシャルメディアに対して、人々はどのように感じてきたのか。リアリティのある作品となっておりますので、興味のある方はぜひ一度読んでみてください。

 

それでは、次回の放送もお楽しみに!

#17の実際の音源はこちらからお楽しみください。

 

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。東急ホテルズ&リゾーツのDXアドバイザーとして中長期DX戦略への助言を行うなど、多くの日本企業に対して最新のDX戦略提案からAI開発まで一貫したAI・DX支援を提供する。2024年より一般社団法人人工知能学会理事に就任。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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