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サム・アルトマン電撃解任にみる「OpenAI」の混沌と変革

2023/11/29 ニュースレター「Moonshot」 
by 関口 
こんにちは、今週もパロアルトインサイトのニュースレターMoonshotをご覧いただきありがとうございます。ぜひ、最後までお楽しみください。
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AIのトップランナー「OpenAI」の変革と挑戦
サム・アルトマン解任から見るAIの未来と企業倫理


AI技術の急激な進化は、私たちの生活に大きな変化をもたらすだけでなく、技術を開発する企業の内部構造にも深刻な影響を与えています。AI技術の先駆者として知られるOpenAIは、近年内部で大きな動揺を経験しており、特にここ数日でCEOであったサム・アルトマン氏が電撃的に解任されたことは、業界のみならず全世界に対し衝撃を与えました。

OpenAIは、2015年に非営利組織として設立され、「人類全体への利益」を目指してAIの開発を進めてきました。しかし、2019年の収益追求型子会社設立による方針転換は、組織内での非営利派と、利益追求派との間に緊張と、意見の相違を生じさせていました。
そこから2021年末に発表されたChatGPTの成功は、AIの可能性を全世界に示し、OpenAIを一躍注目の中心に押し上げましたが、同時に企業内の商業化推進派と安全性を重視派との派閥間の対立を激化させ流ことになりました。製品の迅速な市場投入と、リスク管理の不足が問題となっていたのです。

先週末のサム・アルトマン氏の解任は彼のコミュニケーションスタイルと取締役会との関係の問題が背景にあったとされ、現在、マイクロソフトで新たなAIチームを立ち上げるところまで発表されています。
この一連の出来事により、OpenAIの運営方法や、AI業界全体の将来に多大なる影響が生じる可能性が考えれらます

OpenAIは、AI技術の可能性を最大限に引き出すための商業化を進める一方でその技術がもたらすリスクに対しても十分な配慮が求められていました。ChatGPTの成功は、AIが私たちの生活に与える影響の大きさを示すと同時に、そのリスク管理の難しさも浮き彫りにしました。

一連の解任騒動は、企業の内部対立やリーダーシップの問題だけでなく、AI企業が直面する大きな倫理的課題を反映しています。技術の進歩と社会的責任の間にある緊張関係をどのように解決するかは、今後のAI業界全体にとって重要な課題となることでしょう。AIの未来は、技術開発だけでなく、それを取り巻く経営方針や倫理観にも左右されるため、今後はより一層バランスの取れたアプローチが求められているのではないでしょうか。

参考:https://www.theatlantic.com/technology/archive/2023/11/sam-altman-open-ai-chatgpt-chaos/676050/

サム・アルトマンはどんな人物か
投資家の経験から予測するAIの可能性とは

今週のテーマ:AI開発

シリコンバレーのビジネス界で有名な人物である、サム・アルトマン(Sam Altman)をご存知でしょうか。かつて投資会社「Yコンビネーター」の代表を務め、現在はOpenAIのCEOを務めている人物です(2023年11月追記:現在は退任)。日本ではあまり知られていないアルトマンの経歴と、AIの未来に関する考え方を紹介します。

サム・アルトマンの経歴

アルトマンは1985年生まれで、ミズーリ州セントルイス市で育ちました。スタンフォード大学に進学したものの、在学中に起業して中退。主な経歴は以下の通りです。

2005年:位置情報SNSを運営する「Loopt」を共同起業
2011年:投資会社「Yコンビネーター」に参加
2012年:Looptを売却
2014年:Yコンビネーターの代表に就任
2015年:新たに設立されたAI研究機関「OpenAI」のCEOに就任 …続きを読む

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「女性は野心的じゃない」のウソ

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「アエラ時代」から気付いていたスキルのギャップ、きっかけは世界的ベストセラー作家の一言

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ITmediaビジネスオンライン 寄稿掲載

アマゾンのアパレル特化店舗が全店閉鎖
3つの「しくじり」はこれだ

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Podcast「Level 5 by Palo Alto Insight」#93

OpenAI「DevDay」での発表内容は、AppleのiPhone発表のインパクトに匹敵するか

▽トーク概要

  • 生成AIを活用することで得られる具体的なメリットや懸念点について
  • OpenAIが初のイベント「DevDay」で発表したこと
  • おすすめコンテンツ:漫画『進撃の巨人』

OpenAIの直近のニュースを見ていると、特にサム・アルトマンの今後のキャリアについては疑問が残ります。
彼がMicrosoftで新たなAIチームを立ち上げるというニュースは、多くの注目を集めました。MicrosoftはAI開発をする上で「新しい通貨」とまで言われるGPUという重要なリソースを際限なく利用できる魅力的な環境ではありますが、彼が本当にその環境で満足するのかという点では疑問を感じざるを得ません。

一方で、報道によると、OpenAIへの復帰の可能性もまだ残されているようです。彼がMicrosoftに留まるとしても、おそらくは短期間で、その後に自身のスタートアップを立ち上げていそうな雰囲気も感じます。今後の展開にも注目したいですね。

パロアルトインサイトCEO 石角友愛

パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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