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Googleの対話型AIチャットボット「Bard」と未来のウェブ検索
2023/03/01 ブログ, PAIoneer PRO, The Insight 
by kohei 

Googleの対話型AIチャットボット「Bard」と未来のウェブ検索

AIチャットが実装された次世代の検索エンジンはどのような変革を起こすのか

今週のテーマ:技術開発

Google が開発した対話AI「Bard」は米国時間の2023年2月6日に発表されました。以前より話題となっているChatGPTに対抗するかのように発表されたBardは、ユーザーがAIと会話できるよう言語モデルが実装されたAIチャットボットです。BardとChatGPTとの違いや、今後のウェブ検索について解説しました。

 

💡 この記事から得られる3つのポイント

・Google 「Bard」の概要
・ChatGPT とBardの違い
・今後のウェブ検索について

 

📖 この記事に登場する技術キーワード

 

目次

Google が開発したBard とは

問題となったBard の回答

ChatGPTとBard の比較

ファクトチェックの重要性

AIビジネスデザイナーのワンポイントアドバイス


Google が開発したBard とは

Bardは、Googleが2021年に開発した言語モデル「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications)」を活用して開発され、回答する情報はウェブから収集することで、新しく高品質な情報を回答することを目指し、大規模な言語モデルの力と、世界の知識の広さを組み合わせようとしています。言語モデル「LaMDA」に関しては、The Insight 記事「Googleの対話AI「LaMDA」は感情を持ったのか?Google エンジニアの主張とは」にてご紹介しました。併せてご覧ください。

Google サーチエンジンにもBard が実装される予定であり、Google の発表ではスマホからBardを用いて検索を行う様子のデモ映像も公開されていました。

(引用:https://blog.google/technology/ai/bard-google-ai-search-updates/

Bardを用いた検索では、ユーザーが検索結果に表示されるページをそれぞれ閲覧し内容を確認しなくとも、検索内容に沿った結果をBardが表示してくれるので、ユーザーが検索する際の利便性は向上するでしょう。

 

問題となったBard の回答

Bardの発表が話題となった一方で、Bardが回答した内容が間違っているという指摘が相次いだことで、Bard発表後にGoogleの親会社であるアルファベット社の市場価値が1,000億ドル(約13.5兆円)も下がる結果となってしまいました。指摘を受け問題になったのは、「ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡のどんな新しい発見を9歳の子供に伝えることができますか?」という質問に対し、Bardが返答したいくつかの項目のうちの一つ「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が地球のある太陽系外の惑星の写真を初めて撮影した」という回答が誤りであったことでした。この点について、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡は太陽系外の惑星を最初に発見はしておらず、実際に太陽系外の惑星を初めて発見したのは2004年に欧州南天文台の大型望遠鏡が写真を撮影したと、NASAが確認しています。

https://www.npr.org/2023/02/09/1155650909/google-chatbot–error-bard-shares

これによりGoogle は、全社を挙げてAIの回答精度を上げるために取り組んでおり、Googleは各従業員へBard を学習させるための「やること」と「やってはいけないこと」をまとめたガイダンスを共有し、2時間から4時間かけてBardを学習させるよう通達があったそうです。そのガイダンスに含まれている内容は下記です。

https://www.paloaltoinsight.com/membership-checkout/?level=4
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パロアルトインサイトについて

AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛氏(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAI企業。

社名 :パロアルトインサイトLLC
設立 :2017年
所在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数:17名(2021年9月現在)

パロアルトインサイトHP:www.paloaltoinsight.com
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

石角友愛
<CEO 石角友愛(いしずみともえ)>

2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのグーグル本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。その後HRテック・流通系AIベンチャーを経てパロアルトインサイトをシリコンバレーで起業。データサイエンティストのネットワークを構築し、日本企業に対して最新のAI戦略提案からAI開発まで一貫したAI支援を提供。東急ホテルズ&リゾーツ株式会社が擁する3名のDXアドバイザーの一員として中長期DX戦略について助言を行う。

AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛け、順天堂大学大学院医学研究科データサイエンス学科客員教授(AI企業戦略)及び東京大学工学部アドバイザリー・ボードをはじめとして、京都府アート&テクノロジー・ヴィレッジ事業クリエイターを務めるなど幅広く活動している。

毎日新聞、日経xTREND、ITmediaなど大手メディアでの連載を持ち、 DXの重要性を伝える毎週配信ポッドキャスト「Level 5」のMCや、NHKラジオ第1「マイあさ!」内「マイ!Biz」コーナーにレギュラー出演中。「報道ステーション」「NHKクローズアップ現代+」などTV出演も多数。

著書に『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)『いまこそ知りたいDX戦略』『いまこそ知りたいAIビジネス』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)、『才能の見つけ方 天才の育て方』(文藝春秋)など多数。

実践型教育AIプログラム「AIと私」:https://www.aitowatashi.com/
お問い合わせ、ご質問などはこちらまで:info@paloaltoinsight.com

 

※石角友愛の著書一覧

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